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海を見ながら初滑り@2月9日・逗子 [逗子とその周辺]

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ソチの画面を見ながらふと外を見るとものすごい吹雪。
奥日光や北八ヶ岳で本物の地吹雪に遭遇したことはあるけれど、
家でコーヒーを飲みながら見られるとは思わなかった。

翌朝(9日)、ベランダに降り積もった雪はどう見ても40cmはある。
強い風に飛ばされなかったら、もっとあっただろう。

ひとまずは汗をかきかき道路の雪かき。
本当は道路も積もったままなら格好のXCコースになるのだけれど、
ま、そんな願望を持つ大人などたぶんきわめて少数、
それにいざというときに緊急車両も通れないと、これは困るし。


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歩いて数分の丘に板を担いで向かう。
ちょっとしたグラウンドほどの原には子供達の遊んだ跡だけ。
もちろん長い距離を気ままにスキー散歩というわけにはいかないが、
久しぶりの滑る感覚は十分に楽しめる。
前のスキーが何年前だったか記憶も定かではないが、
たぶん十年以上は経っていると思う。
シューズをビンディングにはめ込むコツを思い出しながら、
いざ歩き始めると、滑る感覚は一瞬にして蘇る。
まぁ、自転車も泳ぎも一度覚えれば忘れないというのと同じことだ。

丘のてっぺんから相模湾を望む。
風も無く、陽差しはもう春の明るさでちょっと暑いくらいだ。
ともかく、
スキーを履きながら海を見るという予想もしなかった状況も、
これも何十年振りかの大雪のおかげ、季節の悪戯もおもしろい。

アップダウンの少ない、要するにあまり疲れないXCフィールドへ、
また出かけてみようか?
そういえば昔は、冬場はスタッドレスタイヤを履いて、
いつでも出かけられる態勢を整えていたなぁ、
と思い出したりする午後のひとときだった。


45年ぶりの積雪と聞いて思いだす。
大雪の翌日、
東京タワーの展望台から白い東京を見たのは1969年の冬。
あれは何月だったのだろう。

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小町通りにて [逗子とその周辺]

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       炎天の

       小町通りに

       ふと香る

       カレーショップを

       孫見つけたり


2013年8月27日
孫の夏休みの宿題に付きあって「松田正平展」を観る。
場所は鎌倉県立近代美術館、鶴岡八幡宮の境内。

この展覧会は私も見たかったのでちょうど良かったのだが、
その日はまだまだ夏の真っ盛り。
撮った写真の影の濃さを見ると、ほんの半月ほど前のことなのに、
なんだか幻影を見るような気がする。

涼しい美術館の次は灼熱の八幡宮、これも孫に付きあって参拝。
ほんとうは登りたくなかった石段、ペットボトルの水がどんどん減る。

孫が“あっ!カレーの匂いだ!”と声をあげたのは小町通りのちょっと脇。
この暑いのにカレーか、、、とは思ったけれど、
妙に空きっ腹に訴えてくる。

どこか懐かしい家庭的な味と、しっかりとしたボリューム、
孫も気に入った様子。
夏休み宿題達成ツァーの締めとしては正解。

帰り道、乗ったバスの冷房が天国に思える夏の一日だった。

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名残の夏 [逗子とその周辺]

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         あと三日

         鳴かせてくれと

         セミの言う

         声をさえぎり

         前線の雲

            2013年9月10日・夏の終わりに

         *「声をさえぎる」を「声をさえぎり」に改・9月12日

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逗子海岸にて [逗子とその周辺]

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     解体の

     けだるさ響く

     海の家

     暮れゆく浜の

     夏はまぼろし

        2013年9月6日 逗子海岸


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夏の終わりの南風 [逗子とその周辺]

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海抜約100メートル、逗子のはずれの小高い丘に登る。
西の彼方の箱根連山から伊豆半島には、
まだ衰えを知らぬ入道雲が連なる。
それでも、見上げれば8月とは明らかに違う高い雲。

今朝も南からの風が吹きわたる。
まだ温かな海からの湿り気を帯び、爽やかさはもうひとつだ。
八月の重さにくらべれば、
ほんの少しだけ秋の前触れを届けてくれるけれど。

その南風が関東平野の真ん中で、
北からの勢いとぶつかり竜巻を起こすらしい。
地球規模でみれば小さな小さな大気の波動が、
想像を超えるエネルギーを作りだす。
ひとはちいさい。

シューベルトのD894、その冒頭をなぞりながら、
そろそろ秋よ来い、と呟いてみる。


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逗子海岸花火大会 [逗子とその周辺]

6月1日、逗子海岸の花火大会。
おおぜいの人出の安全確保のため、二年前から6月の開催になったとのこと。
逗子市の人口が約5万8千人、そこに去年は12万の見物客が訪れたという。
加えて観客席の砂浜が、海の家が建つとさらに狭まり、見物客があふれてしまう。
そんなことを考慮しての、これは賢明な対応だろう。
夏にはまだちょっと間があるけれど、事故が起きてからでは遅いし。

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さて、花火。
見せ場は最後の15分のフィナーレ。
総数7000発のうち、6000を超える花火が、この15分に打ち上げられる。
フィナーレにいたる前半の、少しのんびりしたテンポが、
この6000発を引き立てるために用意された演出に思えるほどだ。

障害物のない海上で打ち上げる花火は、
せせこましさのない豪快さを見せてくれる。
そして、花火の数・大きさもさることながら、
間近での打ち上げならではの空気の振動、これも魅力的だ。

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総じて、煌めき、華やかさ、そしてあっけなさと余韻、
それらを五感で感じられる花火だった。
残念だったのは、季節はずれの肌寒さ。
せめてTシャツ一枚で気持ち良く見られる、
そんな陽気だったら、なお良かった。

花の微妙な色合いや、工夫を凝らしたカタチの妙味といった、
花火ならではの伝統的(といって良いかどうか分からないけれど)な
技を愛でるのも花火の見方のひとつだろう。
一方で、大きく派手なものに惹かれるのも人の心ではある。
だからというわけでもないが、花火師もたいへんだ、と、ふと思う。
なにしろ人の欲求は尽きない、
“今年は凄かった、でも来年はもっと凄いぞ”などと、
見る方はいたって呑気に考えてしまうのだから。

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逗子海岸の流鏑馬。 [逗子とその周辺]

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11月18日、逗子海岸・流鏑馬を見物。
ひと月ほど逆戻りしたような強い陽差しの逗子海岸、
波打ち際には的の在処を示す幕、
その白地には鮮やかに染め抜かれた武田菱の紋。

二町(約218m)を駆け抜ける馬と射手、「的」はその間に三つ。
その疾走する姿は想像していたよりもはるかに速い。
会場のアナウンスを聞いていると全部で六頭のうち、
何頭かはサラブレッドらしい、速さとともに美しい。

鏑矢の当たった「的」がカーンと乾いた音を響かせる。
その音の後ろに波の音、そして低く響く馬の蹄、
海岸ならではの流鏑馬の光景。

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三つの的を見事に射止める射手もいれば、
二つ目、三つ目の的を狙う「いとま」が無く、失敗する射手もいる。
“人馬一体というじゃないか、馬ももっとゆっくり走ってやれよ”
と見物客からの声、周囲も思わず笑う。

疾走(と言う言葉が実に似合う)する馬上で、
手綱を放し矢を射る姿は見事なもの、形式の美を感じる。
驚いたのは二人(いや三人かな?)の女性の射手。
馬は少し小振りに見える、
走る速度も一番の熟達者に比べると少し遅いように見えるが、
それでも十分に速い。
馬を操り、弓を引き、矢を放つ、
その力仕事の大変さはみじんも感じさせない。
形を求め形を極める日本美の特質が、ここにも現れているのだ。

久しぶりに“格好良い”という言葉が浮かんだ。

肝心の的を射る瞬間は上手く撮ることができなかった。
カメラのオートフォーカスをオンにしたままだったので、
どのカットもみなピントが後ろに合ってしまった、失敗。
(動く被写体を追うオートフォーカス・モードもあるというのに)

はじめて見る流鏑馬は、思った以上に清々しく端正で美しかった。
装束は、鎧直衣、行縢、射沓、太刀の鞘、金糸の家紋、
そして、脇の弓と腰に差した矢、もちろん馬も立派な衣装(というのか)。
ちょっと大袈裟なようだが、
気持ちの奥の何かが揺さぶられる、そんな凛々しい美しさ、完成度が高い。

来春の鶴岡八幡宮の流鏑馬が楽しみだ。

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秋の日の名越切通 [逗子とその周辺]

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日曜日の明るい陽差しを浴びる住宅地、
区画整理されたそのいちばん奥から唐突に名越切通がはじまる。
いや、もともと切り通しからの道が通っていた山地に
“唐突に”住宅街ができた、それが正確な言い方だろう。
鎌倉と三浦、房総を結ぶ要路上に家々が立ち並んだのは、
いまから半世紀も前、東京オリンピックの頃という。

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臨時公開中の“まんだら堂やぐら群”をたずねる。
切り通しの入口からは、歩いてもほんの数分。
住宅地と隣り合わせの中世の遺構は
時間の感覚が少し狂うようなタイムカプセルだ。

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いくらかの葉が落ち、明るさの増した尾根道、
絵に描いたような小春日和、
すれ違うのは圧倒的に中高年の人々、私もそのひとり。
二人の小さな女の子を連れたお父さんが歩いてくる、なんだか嬉しい。
小さな背中に小さなデイパック、
お父さんの“行くぞ!”のひと言で連れてこられた?
あの子たちは、大人になってもこの道を覚えているだろうか?

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秋の日を受けた相模湾はとても穏やかな表情、
肉眼ではうっすらと見える大島が写らない。
ま、それよりも、丘の先の小坪港にあがっている(はずの)魚たちが気になる。

一時間半後、歩き始めた“入口”に戻る。
昼下がりの住宅街を歩きながら、昔の様子を想像する。
開発以前、いや一足飛びに鎌倉時代はどんな所だったのかと。

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古墳を歩く。 [逗子とその周辺]

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*1

逗子と葉山の境の小高い丘に古墳があることを知ったのは、
六月に転居してから間もなくのこと。
13年ほど前に地元の考古学愛好家によって発見された長柄桜山古墳、
四世紀の築造とされる前方後円墳がほぼ完全な形で残っている。
(詳しくはwikipediaなどで)

晴れ上がった体育の日、逗子の浜辺から登ってみる。
海抜0メートルから127メートル(1号古墳の最上部)までの道は
ちょっとしたハイキング。
保存整備の事業もまだまだ途中段階なのだろう、
そこに至るまでのルートもようやく整いはじめたという感じがする。

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*2

海辺から高度を上げる途中、
木立の間からときおり相模湾がきらきらと顔を出す。
1号古墳と2号古墳をつなぐ約500メートルの尾根道からも葉山側、
ようするに東京湾方面が望めるらしい。
らしいと書いたのは、その道筋からは樹木に遮られて展望は期待できないから。
もちろん樹木の繁った森や林は丘陵を守るためにも貴重なもの、
それは重々承知の上で、
それでも、これが無ければ、さぞ見通しがきくだろうに、とつい思ってしまう。

同じことは古墳そのもについても言えることで、
1600年の時を重ねしっかりと根付いたコナラや杉・ヒノキなど
様々な木立に覆われて、その“高まり”を古墳と認識するには、
相応の観察力と想像力、それとある種の直感力も必要だろう。
事前に知っているから“古墳”と理解するけれど、
何の手がかりもなかったら、ごく普通の丘の上、と見てしまうだろう。
本格的な発見の以前から、その独特の地形は古墳ではないか?
と観察していた発見者の目はたいしたものだ。


“ 物事を丹念に研究したり、考証したりするよりも、
 周囲の景色や雰囲気を大づかみにとらえることの方に興味があった。
 平等院の場合もその例に洩れず、長年付きあっている間に、
 漠然とではあるが何かをつかんだように思う ”

白洲正子さんの『名人は危うきに遊ぶ』にある文章だが、
これはいたく同感で、絵を描きたくなるという感情も、
詰まるところ目の前の景色、雰囲気が淀みなく気持ちに入ってくるかどうかなのだ。

そんなことに思いを巡らしながら、古墳とその周囲の“景色”をぼんやりと眺める。
逗子市の整備計画によると、
いずれは一目瞭然で古墳と分かる公園風の佇まいになるらしい。
それはそれで良いだろう。
道はもっと歩きやすくなり、行き届いた説明も学習意欲を満たしてくれるはずだ。
誰でもが、これが4世紀の古墳と納得できるカタチになるのだ。

この日も1号古墳では周囲の木々の伐採が行われていた。
前方も後円も、かなりの木々が取り払われ、
そのおかげで素人目にも古墳の形が把握しやすくなっている。
こうやって整備が進めば、古墳はもっと“分かりやすく”なるはずだ。
そこから素人の研究気分や考証癖もさらに高まるかもしれない。

でも、今のままでも良いような気もする。
ある程度のきっかけをもとに乏しい想像力を働かせながら、
その場所でしばしの時を過ごす。
眼下に広がる(はずの)海の、その先を感じ、
木々を渡る風の音に耳を傾けながら、
その場に宿る何かのひとかけらを感じる、
曖昧な理解かもしれないが、そんな分かり方もあると思う。


古墳に向かう前に徳富蘆花記念公園と六代御前の墓を訪ねた。
その際、公園にあった“マムシに注意”の看板が気になっていた。
帰り際、住宅地のなかの“この先行き止まり”と書かれた先に、
徒歩ならば逗子の街へ降りる道がありそうな気配を感じる。
が、たまたま出会ったご近所さんに道の有無を訊ねると、
“ 道はあるけれど夏のあいだのヤブが深くなって歩きにくい、
 それと長いのも出る。ヤマカガシ、シマヘビ、マムシも、、、” と。
注意看板もあながち大袈裟ではないようだ。

そんなもの怖くて山道が歩けるか!と思いつつ、
明るいバス通りを歩いて街へ降りた。

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*3

写真:
*1:一号古墳、前方から後円にかけて見る。
   手前が「前方」、画面左奥のこんもりとした高まりが後円。
*2:二号古墳の前方の真上につくられた歩行用の道。
   お墓の上を歩くことになる。
*3:一号古墳に近い住宅地から逗子の海、江ノ島方面を望む。
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行く夏。 [逗子とその周辺]

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6日の最高気温は31度の予報。
まだまだ秋とは言えないけれど、
肌に突き刺さるような陽差しはもう戻ってこない。
逗子海水浴場の夏も先週末で終わった。

近所の丘から夕陽を眺める、時刻は昨日の6時ちょうど。
7月11日、披露山公園で「雨の気配」を撮ったのは7時を少し回った頃、
それよりは一時間も早い日の暮れ。

梅雨明けを待ちわび、
じりじりと照りつける陽差しに喘ぎながら、
蝉の大合唱の合間、ひぐらしの声に耳を傾け、
午後になれば夕立の気配を空の片隅に探す、そんな夏が確実に行く。

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