SSブログ

桜の花の下で [水彩画とスケッチ]

20140602_sakura_no_shita.jpg


住まいの近くにある眺めの良い小さな丘。
空気の澄んだ日には富士も良く見える丘。
ふだんは地元の人が犬を連れて散歩をしたり、
子供達が思い思いに遊ぶ小さな丘。

その丘に桜の樹がいくらかある。
人の手によって植えられたものもあると思うが、
大半は自生ではないかと思う。
数が多いわけではないから、もちろん名所ともいえない。
それにきちんとした手入れがされている様子もない。
ただ、みな違う品種のためか、花の開く時期が微妙にずれる。
そのおかげでけっこう長いあいだ花見を楽しめる。

染井吉野のように見えるがたぶん違う品種の桜、
その下を甲高い声をあげて子供達が走っていく。
桜の花の向こうの原っぱへスキップしながら。

桜の季節はあっという間に行ってしまったけれど、
水彩紙の上ではまだまだ終わらない。

『桜の花の下で』
F6(41×32.5cm)ホワイトワトソン・水彩

nice!(75)  コメント(17) 
共通テーマ:アート

梅の実、三つ。 [水彩画とスケッチ]

20140602_ume.jpg

五月、庭の梅の木が実を結んだ。
去年はこんなに実がなるのか!と感心したのに、
今年はあっけないほどに少ない。

豊作の翌年の裏作なのか、
梅の花を直撃した二月の大雪の影響なのか。
定かには分からないけれど、また来年に期待。
さて、一年前に仕込んだ梅酒の味見をしてみようか。

『梅の実』
(21.5×15cm)ホワイトワトソン・水彩

nice!(82)  コメント(21) 
共通テーマ:アート

紫陽花、ネコ、妙本寺。 [水彩画とスケッチ]

20140622_myohonji.jpg

“ 妙本寺の紫陽花もそろそろ色濃くなってきたでしょうか ”
と、mozさんのコメントに背中を押され、久しぶりに訪ねる。
二月の大雪の後に訪れのが最後だから、四ヶ月ぶり。

20140621_myohonji_ajisai.jpg

妙本寺の紫陽花は数はさほど多くはない。
が、そこに咲く紫陽花色は、
深山の趣ともいえるようなこのお寺の静けさと良く調和している。
それに、なにより混雑していないのが良い。
もちろんこの時期、レンズの気配はあちらこちらに感じるが、
気になるほどではない。
とにかく木々や花たちがしっかりと息をする空間、
その花たちをのんびり眺める時間はしっかりと確保されている。

大町を抜け、途中の八雲神社に寄り道しながらのんびり歩く。
今朝は梅雨の晴れ間特有の暑さ、だからのんびり歩く。
ペットボトルの水を呑みながら、のんびり歩いて四十分、
総門をくぐればすぐに鬱蒼とした林が迎えてくれる。
その木立がつくる空気は温度をたぶん三度ほど下げ、
吸い込む酸素の質まで変えてくれるような、そんな気がする。

ここが鎌倉の駅からほんの数分の場所なのか?
いつものことながら、そのギャップに驚きながら、
奥深い山の森に迷い込んだような気分を味わう。
期待どおり、今日も空気の質感が一瞬にして変わる。

紫陽花を横目に見ながら手水舎を眺める。
太陽の光を反射する屋根瓦が美しい。
同じ美しさなら祖師堂の大屋根も十分に魅力的だが、
今日の気分はこの小さい手水舎。

近寄ってきたネコがミャォとひとなきして、ごろんと寝そべる。
初めからそこにいてくれれば描いたかもしれないが、
もうスケッチの構図も決めてしまった。
それと気まぐれな彼?がずっと同じ姿勢のままでいる保証もない。
だから今日はネコ無し。

20140621_myohonji_neko.jpg

でも、このネコを入れた絵をもう一枚描こうか、な。

『スケッチ・妙本寺の手水舎』
A4 CANSON SKETCH PAD 鉛筆

nice!(109)  コメント(34) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。