夏の終わりの南風 [逗子とその周辺]
海抜約100メートル、逗子のはずれの小高い丘に登る。
西の彼方の箱根連山から伊豆半島には、
まだ衰えを知らぬ入道雲が連なる。
それでも、見上げれば8月とは明らかに違う高い雲。
今朝も南からの風が吹きわたる。
まだ温かな海からの湿り気を帯び、爽やかさはもうひとつだ。
八月の重さにくらべれば、
ほんの少しだけ秋の前触れを届けてくれるけれど。
その南風が関東平野の真ん中で、
北からの勢いとぶつかり竜巻を起こすらしい。
地球規模でみれば小さな小さな大気の波動が、
想像を超えるエネルギーを作りだす。
ひとはちいさい。
シューベルトのD894、その冒頭をなぞりながら、
そろそろ秋よ来い、と呟いてみる。
TOKYO●2020 [日々の記録]
トーキョウと
耳にとどいた
明け方に
聖火持つ手の
記憶めざめる
2013年9月8日
テレビニュースを見つつ
*当時の話はこちら↓
「東京オリンピックへの道。」
http://egg2006.blog.so-net.ne.jp/2008-02-16
「東京オリンピックへの道-2」
http://egg2006.blog.so-net.ne.jp/2008-07-07-2
「東京オリンピックへの道-3(これで完結)」
http://egg2006.blog.so-net.ne.jp/2008-07-07-1
小町通りにて [逗子とその周辺]
炎天の
小町通りに
ふと香る
カレーショップを
孫見つけたり
2013年8月27日
孫の夏休みの宿題に付きあって「松田正平展」を観る。
場所は鎌倉県立近代美術館、鶴岡八幡宮の境内。
この展覧会は私も見たかったのでちょうど良かったのだが、
その日はまだまだ夏の真っ盛り。
撮った写真の影の濃さを見ると、ほんの半月ほど前のことなのに、
なんだか幻影を見るような気がする。
涼しい美術館の次は灼熱の八幡宮、これも孫に付きあって参拝。
ほんとうは登りたくなかった石段、ペットボトルの水がどんどん減る。
孫が“あっ!カレーの匂いだ!”と声をあげたのは小町通りのちょっと脇。
この暑いのにカレーか、、、とは思ったけれど、
妙に空きっ腹に訴えてくる。
どこか懐かしい家庭的な味と、しっかりとしたボリューム、
孫も気に入った様子。
夏休み宿題達成ツァーの締めとしては正解。
帰り道、乗ったバスの冷房が天国に思える夏の一日だった。