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砧公園、晩秋。 [水彩画とスケッチ]

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昭和三十年代の十年ほど、砧公園は都の運営するゴルフ場だった。
それ以前は、東京府民のための大緑地、
そして戦時中は軍事訓練場もあったという。
時代の色をその都度映し、さまざまな使われ方を刻みながら、
現在のファミリーパークになっている。

明るい木漏れ日の落ちる芝生に立ち、
周囲の木々を見渡すと、どことなくゴルフ場の名残を感じる。
地面のほど良いうねりや、そこかしこに感じる奥行き感は、
かつてこの場所でクラブを振った人々の残像がふっと浮かんでくるようだ。

ゴルフ好きの人々からすれば、
今もここにパブリックコースがあればなぁ、、、と、きっと思うだろう。
でもしかし、この貴重な空間がこの場所に残ったこと、
その大切さは何物にも代え難い。

砧公園、晩秋。(最近、おなじような絵が続く・・・
F6(41×32cm) ホワイトワトソン・水彩

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