二年ぶりの花火見物、鎌倉。 [逗子とその周辺]
光ってから約二秒後の爆発音、
ということは打ち上げ地点からは700メートルほどの距離か、
逗子の山に跳ね返された空気の震えがずしんとお腹に響く。
25日は鎌倉の花火大会。
見物場所は逗子マリーナと地続きの飯島公園、
すぐ隣は鎌倉の材木座。
花火見物は一昨年の隅田川以来。
見慣れた夜の街に現れる非日常的な光の鮮烈さ、
大勢の人々が生み出す一種の熱狂、これが都心の花火大会。
それも十分に味わった。
目の前の相模湾が湖のように静かだ。
その水面から上がる水中花火(と言うのだろうか?)、
目線と同じ高さに開く扇形の光の放射が新鮮。
由比ヶ浜あたりの人出はどうなのだろう?
若宮大路も交通規制があるらしいから、それなりに、と思う。
飜って逗子側の混雑はさほどでもない、
ま、これなら子ども連れでも気兼ねなく見られそうだ。
来年は孫達を呼んであげよう。
雨の気配 [逗子とその周辺]
披露山公園(逗子)の展望台から西の方角を望む。
雲の流れが速い、低い雨雲も次から次へと飛んでくる。
画面の下から四分の一あたり、中央少し左寄りに見えるのが江ノ島。
海をはさんだ手前は逗子マリーナ。
肉眼でははっきり見える伊豆半島のシルエットが写らない。
展望台では三脚を据えじっくりとシャッターを切る先客がひとり、
聞けばプロのカメラマンとのこと。
今日の雲は絵の具を流したように美しい、と。
おたがいに名刺も持たず、
Facebookで会いましょう、と名前を聞き覚える。
期待した夕焼けにはならなかったけれど、
何かを孕んで身もだえるような空の姿、これもまた良し。
偶然の人との出会い、さらに良し。
緑のある幸せ、名越切通。 [逗子とその周辺]
身近に感じられる自然、
それが鎌倉や逗子を住まいの候補地として選んだ理由のひとつである。
もちろん、都内にも大小取り混ぜ様々な公園がある。
代々木公園や林試の森公園(目黒区)、
それと駒沢公園や駒場公園は折に触れて通った。
(かつての住まいの)ごく近くの西郷山公園は、
ちょっとした気分転換にはうってつけだった。
管理されすぎという点を除けば、東京の公園はけっこう多様だ。
日曜日、朝方の雨があがり、少し強めの陽差しがさしてくる。
道の濡れ具合と陽差しの強さが気になるが、名越の切通を歩いてみた。
木立に囲まれた細い古道を心地よい風が吹き抜ける、
思ったほどには暑くない。
逗子や鎌倉は子どもの頃から「隣町」の感覚だったが、
じつはあまり多くを知らない。
数多あるお寺も建長寺、円覚寺、長谷の大仏くらいしか記憶にない。
いずれも小学校の遠足で訪れたきりである。
だから、鎌倉のあちらこちらの谷戸も切通も名前を知っている程度。
痩せた尾根道を、
左側に鎌倉の街、右手に逗子を見下ろしながら歩く。
生い茂った緑や木立がなければ、もっと高度感が感じられるはず、
ときどきほんの少しだけ、胃のあたりがスーッとする。
道は思わぬ所で住宅の横に出たりする。
ふだんの暮らしの、すぐ傍らの自然。
久しぶりに味わう湿った軟らかな土の感触、良いものだ。
それでもさすがに七月、歩くうちに少し汗ばんできた。
夏の炎天下に歩く道ではない、
次は秋、ススキの輝く晩秋に。
銭洗弁財天、ついでにと言ったら怒られる? [逗子とその周辺]
校外学習の小学生の後について銭洗弁財天へ、
といっても今日(4日)はお金を洗うのが目的ではない、
主たる目的地は鎌倉税務署と県税事務所。
税務署での用件を30秒で済ませ外へ出ると、
色濃くなった木々達がおいでおいでと呼んでいる。
そうだ銭洗弁財天へ行こう!
ここからは、ほんの600メートル。
それにしても陽差しが強い、一気に夏らしくなってきた。
こんどの転居では会社も合わせて移したので、手続きもいろいろ。
それらが一カ所で済めばよいけれど、
税務署と県税事務所は鎌倉、法務局は横須賀にある。
ようするに逗子にあるのは市役所のみ、
個人ならば市役所への届けだけで済むが、
会社となると、いろいろあるのだ。
弁財天を後にして歩きながら考えた。
税務署の近くに銭洗弁財天があるということは、
いや、もちろん弁財天が先で税務署はずっとあとに
できたわけだけれど、ともかくお金繋がり?なのか、と。
ま、税務署からの知らせにドキッとしないで済むように、
やはり、お金を洗って増やしておこう、かな。
今朝の小坪港 [逗子とその周辺]
揚がったばかりの蛸、
さて、どうやって調理すればよいのやら。
店の人に聞くと、丁寧に教えてくれるけれど、
さてさて、これはやはりエネルギーの充実しているとき、
ようするに気合いを込めてやらないと。。。
小さな漁港の週末、買い物袋を手に集まる人々、
お魚好き、多いのだ。
海は穏やか、陽差しは強いけれど心地よい風が吹き抜ける。
さて、これから魚料理を勉強しないと、、、
結局、やや大粒のサザエとトコブシを仕入れた。
この春に家を新築した娘家族を訪ねるので、お土産に。
七段花 [逗子とその周辺]
否応なしに気持ちが高揚する、いやそうならざるを得ないのが引っ越し、
一段落してふっと気が抜けると、
未開封の小さな段ボール箱ひとつを開けるのも億劫になる。
あぶない、あぶない、こうやって開かずの段ボールが、
暮らしの底に深く静かに溜まっていくのだ。
気分転換。
26日、鎌倉の長谷寺へ紫陽花見物。
久しぶりの晴れというのが気になるが、
もう花の盛りは過ぎた頃、それに平日でもある、
だからさほどの混雑でもないだろう、、、
と、そんな期待は見事に裏切られた。
週末になったら、いったいどんな状況になるのか?
梅雨らしい雨模様ならもう少し落ち着いて見られるかもしれない。
ただ「あじさい散策路」の高台から見下ろす鎌倉の海、
その先の逗子や葉山の眺めは、やはり明るい陽差しがあってこそ。
写真の紫陽花は、たしかに「七段花」と書かれた木札があったけれど、
なんとなく違うような気もする。
(詳しい方がいらっしゃったら教えてください。)
でも、はじめて見る紫陽花、形も色合いも実にチャーミングだ。
花の色合いに目が喜んだあとは、甘いもの。
境内のカフェにて「ぜんざい」をいただく。美味也
さて、バスに揺られてのんびりと逗子へ。
そしてお盆休みに重なりそうな案件のスケジュール調整、
そう、いちおう仕事もしているのだ。
転居、ちょっと空が広い。 [逗子とその周辺]
空は広い方が良い、
風は肌で感じられる方が良い、
山の緑は深い方が良い、
鳥は自由に飛ぶ姿が美しい、
みんな、当たり前のことだ。
都会暮らしの便利さと引き換えに
脇へ押しやられていたものたちに近づきたくて、住まいを変えた。
事務所も一緒なので、仕事のスタイルも幾分かは変わるだろう。
この六月のはじめに、目黒の青葉台から逗子へ転居。
期待どおりに空は高く広い。
早々に挨拶に来た台風にはちょっと驚いたけれど、
都心では味わえない楽しみを、これから見つけよう。
さっそく、今朝、小坪漁港で仕入れたカマスを塩焼きに、
それと鎌倉野菜もいただかなくては。