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空間率・パッケージの話-2 [パッケージの話]

 ある時代まで、土産物には上げ底が多かった。その上げ底の下はだいたいは空気である。かつて子どもに人気のあったプラスティック製の筆箱は、中が二層あるいは三層構造になっていて鉛筆類とは別にブリキ製のコンパスとかボンナイフなどを仕舞えるスペースがあった。あの「下」の隠された空間というのは、もう分かりきったものしか入っていないのに、なにやら秘密めいた空間だった。この筆箱の二層構造、カタチとしては上げ底に似ているが、子供の夢も詰まっているわけだから、ちゃんと役に立っている。ゆえに、純正上げ底ではない。純正の方は正真正銘、空気だけである。

 その空気を減らそう!ということで「空間率」という規制数値がある。商品が入った外箱の容積から、商品の容積を差し引いて残った空間の割合、要するに商品には直接には関係ない部分、これが空間率である。
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台形の箱・パッケージの話 -1 [パッケージの話]

とある和菓子のパッケージ。
デザインにとりかかった最初から
「台形の箱」がごく自然にイメージとして湧いた。
でも、この台形の箱は製造上はちょっと厄介だ。


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