SSブログ

高校美術部のOB展 [日々の記録]

20140318_nankikai.jpg


高校に入学したのは、ちょうど半世紀前のこと。
ラグビー部に入りつつ、少しおくれて美術部にも籍を置いた。
絵に打ち込んだ記憶はさっぱり無いけれど。
それでも、いかめしい表情の石膏像を前にして、
描くとはこんなにも難儀なことなのかと思いながら、
夕暮れの美術室で過ごした時間、その空気の匂いははっきりと思い出す。

当時の部の顧問の先生の教え子が集まって、
年に一度ほど美術部OBの合同展を開いている。
今回は昨日(18日)から24日まで。
OBといっても、その先生が在職された十年ほどの間に、
部員だった面々が中心だから構成年齢はかなり高い。
私など若いほうから二番目なのだから。

当時のワル高校生の蛮行愚行を大きな目で睨みつけ、
しかし、基本的には情の通じる教師としての顔。
そして日本画のプロとしてのキャリアの重み、
そんな先生のパワーに吸い寄せられて集うOB達である。
出品作品は日本画、油彩、水彩、陶芸、パステル画、パッチワーク、
私はちょっと力感が足りないと反省しつつ、最近の水彩画を5点展示。
まぁ、バラエティ豊かな日曜画家の展覧会なのです。

第15回 南期会展
横浜・吉野町市民プラザにて3月24日まで

nice!(69)  コメント(11) 

鎌倉・妙法寺の仁王門 [水彩画とスケッチ]

20140307_myouhouji.jpg

鎌倉は大町の妙法寺、その仁王門。
わざわざ裏手から描かなくても、と思いつつ、
黄や橙に染まったモミジが上手い具合に屋根と重なっている。
正面からの絵は、いずれまた。

この門をスケッチした手前側、
ようするに立ち位置の背中側には見事な苔の石段がある。
苔の保護のため歩行は禁止だが、
眺めるだけでもこのお寺を訪ねる価値はあると思う。

苔の石段の脇をぐんぐん上がり小さな頂きに立つと、
草木の空いたところから鎌倉の海とその先の相模湾が見える。

この地に護良親王の墓(後醍醐天皇の皇子)がある。
はるか西の地に続く海を一望できる、
その場所を選んで弔った親王の子(日叡)の気持ちが、
かすかに漂っている、そんな気がする。


高校美術部のOB展はつつがなく終了。
たくさんのOBやそうでない方々にもご覧頂きました。
思いがけず、私の絵を欲しいという方も現れたりしましたが、
ともかく次回に向けて、また描こう!
そんな気にさせてくれる、ありがたいOB会ではあります。

『鎌倉・妙法寺仁王門』
F6(41×32.5cm)ホワイトワトソン・水彩
nice!(83)  コメント(14) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。