パンク修理とも思ったけれど、、、 [自転車]
二十年以上も乗っているマウンテンバイクが久しぶりにパンクした。
しばらく前から空気を入れて二、三日経つと、
後輪の空気がなんとなく抜けている。
最近は遠出もせず、もっぱら代々木公園あたりまで行く程度だから、
そのくらいなら充分に持ってしまう、だからだましだまし乗っていた。
でも小さな穴が、ある日広がってシュパーッと完全に抜けたら困る。
だいたいそういう事件は肝心なときに起きるものなのだ。
秋の日の代々木公園。 [水彩画とスケッチ]
東京にも嵐はやってくる、
台風15号はその事実をしっかりと教えてくれた。実に久しぶり
夕方の5時半頃、家の中にいても嵐の唸りを感じた。
この頃がピークだったのだろう。
少しの怖さと奇妙な高揚感にはしゃぎながら、
嵐が過ぎるのを待った子ども時代を思い出す。
同じ時刻、この木立もきっともの凄い音を立てていたはずだ。
それから十日が経って、何事もなかったかのように、
柔らかな陽差しにつつまれた代々木公園、十月最初の土曜日。
もちろん、
根元から倒れた桜、バッサリと折れた大きなケヤキ、
そして所々に張られた立ち入り禁止のロープ、
嵐の置き土産はまだあちこちに。
代々木公園・2011年10月1日
F6(40.5×32cm ) ホワイトワトソン
*追記
絵の少し色づいたケヤキ、これはたぶん黄葉ではない。
ケヤキが黄に染まるのは、例年だと11月に入ってから、
ほんのり色味が変わるのも10月も後半だったと記憶している。
「色づいた」ケヤキを近くで見ると、葉がかなり傷んでいる。
みな元気なくかろうじて枝についている、といった感じだ。
他にも、モミジの葉も瑞々しさを失ってひからび、
その一枚一枚が縮れてしまっている。
台風の大風が木々にどんな影響をもたらしたのか、定かには分からない。
が、倒れずに持ちこたえた木も、その幹、枝、葉にかなりの
ダメージがあったことは確かと思う。
例年の色づき時期について、私の記憶はきわめて曖昧である。
安心召され、あれはいつもの黄葉だ、という話でもあればひと安心だが、
どうもそうは思えない。(10月12日記)
嵐のあと。 [水彩画とスケッチ]
代々木公園の中央広場、
そのほぼ真ん中に大きなケヤキが目印のように佇んでいる。
暑い季節には恰好な日陰をつくり、
今日のような秋晴れの日には気持ちのよい葉音を奏でる。
そして葉を落とす頃、あたりの明るさは増していく。
そんなケヤキのうちの一本が15号台風の大風で倒れた。(9月21日)
下書きのスケッチを描いたのは10月の1日、
一週間後にもういちど訪れたときは、
地上50cmくらいのところでばっさりと切られ、
そこから上は跡形もなく片付けられていた。
まぁ、倒れたままではどうしようもないし。
このケヤキのまわりに大きな木はない。
きっと広場でぐるぐると回り、とんでもないエネルギーになった風を
一身に受けてしまったのだろう。
耐えきれずに倒れた瞬間、どんな音をたてていたのか、
“ こんな格好、描かないでよ ” と聞こえてきそうではあるが。
*
この倒木の存在を知ったのは、9月28日のカズノコさんのブログ。
とんでもないことになっている!と慌てて公園へ、という次第。
嵐のあと・代々木公園
F8(46×38cm) ワトソン・水彩