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Lily [日々の記録]

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純白の花弁がスッと開いた様は美しくもあり魅力的だ。その花を目指して虫たちも集まる。開花は一週間ほど、ある日、潮時を見極めるようにふっと落ちる。が、そのあと徐々に薄茶色の枯れ色に変化する様子もなかなか美しい。このなんとも品のよい褪色の様子を、時間をかけて描きたい気もする。

実は、咲き始めたころはテッポウユリと思っていた。でも、どうも様子が違うので調べてみたらタカサゴユリというらしい。もともとは鑑賞用として台湾から入って来たものが野生化して根付いたとか。ユリだからもちろん球根があるはずと、実はこれも違っていて種で増えるらしい。どおりで塀の際やとにかく狭いところにスーッと育っている。気がつけば住宅街のあちらこちらに見かける、美しい花を付けるため除草されずに生き延びてきたらしい。外来植物がどんどん増えてしまうのは如何なものかとは思うものの、この暑さの中の白い花は見た目には心地良い。それにしても春のナガミヒナゲシといいこのユリといい、外から入ってきた種は強い。

“近年各地で繁茂しているが花がきれいなためなかなか駆除されない。少なくとも外来種であることを周知する必要がある。”と、これは国立環境研究所の見解。


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