SSブログ

晩秋の襲 [水彩画とスケッチ]

20141212_koyo_shishimai.jpg

12月に入り、しばらく風の強い日が続いた。
この風に負けて楓の葉も落ちてしまったかもしれない、
でも、そろそろ見ておかないと、、、
6日の土曜日、そんなことをつらつら思いながら、
鎌倉は二階堂の奥、獅子舞の谷へ向かう。

紅葉のピークを迎えた枝もあれば、
まだ緑の色素が元気なもの、そして黄と橙色、
そんな色達が重なる。
襲の色目というのも、こんな光景にヒントをもらい、
その洗練の度合いを磨きに磨いて生まれたものだろう。
「紅葉」と名の付いた襲もたくさんあるし。
ちなみに「紅紅葉」の襲は、
・紅・淡朽葉・黄・濃青・淡青・紅、となっている。

逆光越しに浮かび上がる色の輝きは、やはり美しい。
そのなかでも、紅と深緑のコントラストがひときわ目を惹くエリア、
ここが獅子舞の紅葉のハイライトスポット。

みんな無言でカメラのレンズを向ける、
足の踏み場もない、いやレンズの向け場もないほど。
その場の空気を読んだワタシは、何回かシャッターを押し、
あとはじっと立ったまま、ただ葉色を眺める。
とにかくこの状況では、スケッチなんてとても無理、
ボーッと立っているだけでもカメラマンには邪魔かもしれないし。

獅子舞の谷は鎌倉鶴岡八幡宮の北東、二階堂川の源流近くにある。
そこへ向かうにはちょっと山道を歩くけれど、
そろそろお終いの紅葉に好天の土曜日が重なったこの日、
訪れる人はもちろん多い。みんな、秋の終わりを感じたいのだ。

さて、
妙本寺の二天門脇の楓が見頃に、とFacebookに載っていた。
明日か明後日には、、、

『晩秋の襲』
F6(40×31cm) Waterford white・水彩

nice!(123)  コメント(35) 
共通テーマ:アート

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。