葉山、森戸海岸。 [水彩画とスケッチ]
カフェオレを注いだカップの温もりを手のひらに感じながら、
窓の外の青空を見上げる。
刷毛をさっと払ったような白雲が少し見えるが、ほぼ快晴。
遅めの朝食を終え、さて自転車を漕ぎ出す。
初秋の鎌倉にも気を惹かれたが、
今日は葉山方面へハンドルを切る。
まぁ、どちらもせいぜい4、5キロの距離だから、
欲張って両方を訪ねても良いのだけれど。
逗子の中心部から葉山まではほんのひと走り、
10分もかからずの距離だ。
家を出るときは、空気にやや冷たさも感じたので、
ジーンズで来てしまったが失敗だった。
陽差しは思いのほか強く、
こんな短い距離でも、すぐに汗ばんでくる。
葉山の街に入り、家並みの間の細い道を一本ずつ海岸へ降りてみる。
車では見落としてしまう細い道は、
ひょっとしたら公道ではなく私道なのかもしれない。
もし私道ならゴメンナサイ、ちょっと通してくださいな。
車で走るときは、あっ、ここ良さそうと思っても、
そんな細い道はほんの一瞬で過ぎてしまうし、
そもそも車を停める場所もほとんど無い。
ぶらぶら散歩気分には自転車は最高なのだ、雨さえ降らなければ。
森戸海岸の隣の磯に腰を下ろしてスケッチ。
もうひとつポイントのない風景だが、
海の青さが思ったよりも美しい。もう秋色の海だ。
この分だと、気温が下がるほどに美しい青を見せてくれるかもしれない。
秋から冬が楽しみだ。
久方ぶりのスケッチ、強い陽差しが紙に反射して眩しい。
その明るさに慣れるころにはスケッチもおしまい。
さてと、お昼ご飯だ、帰ろう!
『葉山・森戸海岸』
A4 CANSON SKETCH PAD 鉛筆・色鉛筆