逗子マリーナにて [水彩画とスケッチ]
この一週間ほど、逗子や鎌倉の海は波が高い。
遠く離れた台風のエネルギーのその一部が、
はるばるここまでやってきたのだ、
と、飽きずに寄せてくる波頭を眺める。
海からの風が温度計の表示ほどには暑さを感じさせない。
家の中も風が吹き抜けエアコンを付けずに過ごせる。
各地の台風被害は気になるが、ひとまずはありがたい。
でも、この風もあまり強くなると塩害を運んでくるわけで、
そこそこでおさまってくれると良いのだが。
絵は逗子マリーナから眺める鎌倉由比ガ浜方面。
七月もまだ半ば前、
南からのうねりも届かず、海はとても穏やかだった。
雲はまだ真夏のコントラストにはほど遠いけれど、それでも夏。
少しのんびりと描いていたら、あっという間に八月も十日。
こんな調子では描く前に夏が終わってしまう。
夕方、西の空は少し明るくなってきた。
うんざりするような暑さの夏がまた戻ってくる。
『逗子マリーナにて』
F8(45.5×37cm)ホワイトワトソン・水彩