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桜、2014年春。その1 [水彩画とスケッチ]

20140416_sakuryama.jpg

去年は満開のタイミングと諸事情の折り合いがつかず、
それと描く気力もなかなか湧かなかった桜。
もちろん、この気力問題のほうが重要なファクターなのだが、
そんな一年前を思い出しながら今年の桜、まずは一枚目。

ところは、逗子市と葉山町の境にある丘陵地、
その住宅街の中にある桜山中央公園。

この公園、地図上で見ると南北が100メートルと少しなのに、
その両端の高低差が50メートル近くもある。
かなりの急傾斜地にある公園なのだ。
敷地の中央には優に200段を超える階段があり、
それが園内を上下するの唯一の“路”となる。
まぁ、足腰の弱った方やベビーカーを押しながらでは、
花見もままならないわけで、
その点では誰からも愛される公園とは言い難いかもしれない。

それはともかくとして、
その階段の一段ごとに変わる花景色には目を奪われる。
二、三歩降りて、あっ、一段戻ったほうが美しい、
いやもう少し下がったほうが、、、
そんなことを繰り返しながら目に映るのは、
動きを止めない光の粒子と、
まだ濃くなりきらない影が生み出す春の舞台。
当然のことではあるが、
ひと月前に比べ、空気の密度も一段と濃い。

園の比較的に低いところに明るく開けた広場がある。
美味しそうにお弁当タイムを楽しむ人たちを横目に、
そこからの眺めを描いてみる。
いつかは吉野の山の千本桜をこの目で見たいもの、
そんな突然の妄想が頭をよぎりながら。

桜を桜らしく描くのではなく、
満開の桜から受けた印象を描けばよい、
とは思うものの、やはり難しい。

さて、二枚目にとりかかろうか、な。

『桜、2014年春』
F6(40×31cm)ウォーターフォード・ホワイト 水彩

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