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緑陰 [水彩画とスケッチ]

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日陰を選んで歩くようになるのはいつ頃だろう。
ゴールデンウィークの頃はまだ、日向を歩いていた。
乾いた陽差しがTシャツから出た腕に落ちる。
梅雨入りが気になる頃、そろそろ陽の強さが気になりはじめる。
そして気がつけば日陰を選んで歩く。

7月に入ってから典型的な梅雨空が続いている。
近所では枯れ始めた紫陽花に弱い光がまとわりつく。
キッチンの窓からわずかに見える(はずの)海も
グレーの絵の具に塗り込められている。
火野正平の『にっぽん縦断こころ旅』も雨の岩手を走っていた。
ついでに、ツール・ド・フランスの第2ステージも雨、
ま、これは梅雨とは関係ないけれど。

そろそろ明るい陽差しが恋しくなる。
もちろん、こんど太陽が顔を出すときは夏の暑さも一緒なわけで、
その時になれば、今日のような梅雨寒を遠い過去のことのように思い出すのだ。

七夕も過ぎて初夏の緑陰を描く。
場所は前回の「桜」の公園の駐車場。(逗子・披露山公園)

『緑陰』
F6(40×31cm)水彩

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