ダイヤモンド富士？ [水彩画とスケッチ]
二週間前の暖かさが嘘のように、この一週間くらい寒い。太陽も出ず、昨日は雪も降った。雨でも曇りでも絵は描けるけれど、やはり日差しがあると、なにかこう嬉しいものだ。
絵は二月十日の西郷山公園からの夕景。入れるかどうか迷っていた木々を今日、描き入れた。葉の落ちた木は「今の光景」でもあることだし。
この日は、太陽がちょうど富士山の頭に沈んでいった。見事な日没だったけれど、ひょっとしたらこれをダイヤモンド富士というのだろうか？そういえば、デジタル一眼を三脚に据えて構える人もけっこういた。望遠レンズを付けたカメラのファインダーを覗きながら、それっ！もうすぐだぞーっ、と仲間同士の声が行き交う。
そして、太陽が富士山にかかってパッと明るくなった瞬間、カシャカシャカシャ。以前はワタシも同じように撮っていたなぁ、と思いながら心覚えのために携帯のカメラで一枚。
その場の光景は目にしっかりと焼きつけて、帰宅してからすぐにスケッチ。ただ、夕空も雲もなかなか難しい。あまり気乗りのしないまま放っておいて、曇り空の今日、いちおうの仕上げ、という次第。
何を描いても、みな難しい！先はまだまだ長いのだ！などと、思いつつ、う〜ん、もっと発色の良い紙を使ってみたい、などとも考えたり。
さて、次回に夕焼け空を描くときは、ああしようこうしよう、そしてもっと上手くなろう！と思うのである。
＊
国土交通省の「関東の富士見百景」には、“ダイヤモンド富士は、太陽が富士山の頂上の真ん中に重なった状態”とある。この日は頂上の左肩に寄っていたから、厳密にはダイヤモンド富士ではない、もどきである。でも、太陽が地上に落ちる間際は、雲に遮られることも多いから、この日のようにばっちり見えたら、それはそれで良いのではあるまいか。ちなみにこの場所（目黒区青葉台）のダイヤモンド富士は「2月8日」となっていた。あとの祭り、、、でも、その8日の夕方が晴れていたのかどうか？もちろん覚えていない。
2009年2月10日・西郷山公園
F4（33×24cm）ワトソン
ちぎれた暗い色の雲が、暖色の中にも寒さを感じさせます。
＞入れるかどうか迷っていた木々を…
そういう事をできるのが絵の楽しみであり、難しさなんでしょうね。
絵の場合は必ずしも写実である必要はないと思いますし、
そもそも人の記憶や印象だってそういうものですから。
by YASH (2009-02-28 23:08)
夕日が山頂に重なる日は、それぞれの場所でチェックされているようですねー。意外な場所でカメラをかまえる人に出会います。
この木があると立っている位置がわかるように感じます。
この木の表現好きですー。実際に近くにあった木でしょうか・・。
by HEIJI (2009-03-01 00:02)
空の暮れる様子がとてもいい感じです。
家からは富士山が見えるので、いつかダイヤモンド富士と期待しているのですが、
天気と空気の汚れと、自分の予定と・・・一致しないと無理なので、
いまだにお目にかかったことがありません。
今はかなり右側へ行ってしまいました。
by こぎん (2009-03-01 08:39)
度々、すみません。
飛行機での耳痛・・・私も同じ症状です。それ以外の痛みもあるのですが・・・
いい専用耳栓があるようですよ。
記事にしましたので、ご覧下さい。
by こぎん (2009-03-01 11:27)
おはようございます
良い絵ですねー
夕焼けの絵は、難しいですね
感じがでていますねー。
by ガマさん (2009-03-01 11:28)
お越しいただき有難う御座います。
寒い日が続きます。
夕焼けは胸がキューンとなります。水彩画は良いですね。難しいですが。
by ゆきゆき (2009-03-01 15:55)
「夕焼け」ですねえ。いいなあ。雰囲気が出ています。
「木々」は入っていた方が、私は好きです。
空と雲は、私もずっと前から描きたいと思っているモチーフです。
でも、なかなかうまく行きません。
特に、雲の描き方が難しくて、いつも苦労しています。
by はじ坊 (2009-03-01 20:35)
ビルの色の濃淡が夕焼けの時間って感じですね
後から木を入れるのって勇気いりませんでしたか？
木のおかげで画面が締まって素敵に仕上がってますね^^
公園からの風景。。ってのも感じます
それにしても、綺麗な夕焼け♪うっとりしてしまった〜
by masa (2009-03-02 00:14)
こんにちは＾＾
ダイアモンド富士～素晴らしいですね《例えもどきでも》
まだ一度もこの目で見たことがないです。
美しい茜色が綺麗に出ていますね～
お上手な方はそれ以上にまた悩まれるのでしょうが～わたくしには
素晴らしい絵です～
by mimimomo (2009-03-02 10:31)
ダイヤモンド富士って都内からも見えるんですね。
天気次第なので、見れただけでラッキーな
気分に浸れそうです。記憶から描き上げた
絵もお見事です。
by akipon (2009-03-02 19:50)
木…悩んだ末描き入れたら、
春を待つ冬の夕景って感じがより伝わる感じがします。(^^)
by ちか (2009-03-03 10:51)
◎YASHさん
いまはどうか知りませんけれど、
我々の世代は絵は正確に！という観念が強いですね、
図工の時間は好きでしたけど、
なんとなく「きちんと描く・きちんと作る」が
前提にあったような気がします。
そもそも目や耳は、見たいもの・聴きたいものを選ぶという、
たいへんな能力があるわけですから、それを活かしたいものです。
◎HEIJIさん
＞立っている位置がわるように、、、
たしかにそうかもしれません。
ちょっと小高い場所からの風景ですが、
空が広いため、見上げるような見下ろすような、
どちらともとれる構図ですし。
木は桜ですけど、ここにある木です。
鉛筆で薄く描き入れていたものが、
空を描いているうちに、ほぼ見えなくなって、
そのままでも良いかな、と思ったのですが、
最後の最後に、やっぱり入れよう、と。
＞意外な場所でカメラ、、、
とくにデジタルになってから目立ちますね。
風景にせよなんにせよ、視点が広がるのは良いことですね。
◎こぎんさん
この場所の夕焼けは、よく目にします。
この日は、たまたまこの時刻に通りがかり、
カメラを構える人を見て、あれ？これがダイヤモンド富士？
と思ったわけです。
地表付近に雲もなく、いま思うとラッキーでした。
飛行機での耳痛の記事、
さっそく拝見しましたよ。
参考にさせていただきます。
それにしてもあの痛み、とくに着陸時の異常な痛みは
こまったものです。
◎ガマさん さん
雲の描きかたなど、まだまだです。
これから、また何度も描くのでしょうね〜
◎ゆきゆきさん
コメントを頂戴し、ありがとうございます。
思い描いたイメージが、鉛筆や筆を走らせた瞬間に、
パッとどこかへ消えてしまって、、、
何を描いても難しいです。もちろんそれを上回る楽しさも、、、
◎はじ坊さん
雲、厄介ですね〜
ごくたまに、上手くいった！ということもあるのですけどね、
ともかく描き続けることでしょう。
◎masaさん
実は、この絵は二枚目なんですよ、
一枚目は雲を描き過ぎてしまって、見事に失敗！
なものですから、木を入れてダメだったら
もう一度描けば良い、と。
ただ、ちょっと面倒臭いですけどね。
◎mimimomoさん
ダイヤモンド富士もどきは、
けっこうラッキーだったと思います。
この日、出かけた帰り道にここを通らなかったら
出会えなかったわけですから。
空の色も、雲も、ビルも、木も、
まだまだ不満だらけです。
次は、もう少し上手くなる、つもりです。
◎akiponさん
国交省のサイトを見ると、
例えば鶴見川の河口は３月6日、横浜の大桟橋は9〜10日、
となってますね。
秋の部もあわせるとけっこうチャンスがあるようですよ。
絵の方は、その場でラフスケッチを描いておきます。
小さなメモのようなものですけど、これがないと本番が描きにくいですね。
◎ちかさん
そうなんですね、この葉のない木が今の季節かな、というところです。
この木、描き終えてから見直すともう少しダイナミックに入れても良かった、
とも思ってます。
by e-g-g (2009-03-03 12:49)
◎xml_xslさん
◎swingboysさん
◎くらいふさん
◎青の風画さん
◎KAZUYAさん
◎としゆきさん
◎POPさん
◎カフェオランジュさん
◎たねさん
◎よしあき・ギャラリーさん
◎わかさん
◎クララさん
◎のりさん
◎miopapaさん
◎今造ROWINGTEAMさん
◎デザイン屋さん
nice、ありがとうございます。
by e-g-g (2009-03-03 12:51)
京都人は富士山と海に弱いんですよ。
ダイヤモンド富士を一度見てみたいものです。暖かくなってまた富士山を見ながらのツーリングに行きたいです。
by barbie (2009-03-03 22:15)
◎barbieさん
理論上の話ですけれど、
京都からも富士山が見える場所があるらしいですよ。
「富士山眺望可能地点ツーリング」なんていうのも
ありそうですね。
by e-g-g (2009-03-04 11:08)
先日は、心強いメッセージをいただき、ありがとうございました。
by よしあき・ギャラリー (2009-03-05 16:41)
いつもnice押し逃げばかりですいません。素晴らしい水彩画、楽しみに見ています＾＾。
by Krause (2009-03-05 20:17)
富士山の真ん中かは別に気にしないなぁ
端っこでも山頂の部分に沈めば
私にとってはダイアモンド富士です
by ハイマン (2009-03-05 22:27)
ちょっと今までとは違う作風に感じますね。いつもなら風景にピントが合って描いてるのが多かったように思いますが、今回は手前に木にピントを合わし、背景がぼかし、カメラの一眼レフである感じですね。その高価か、物悲しさと配色の妙を感じました。ダイヤモンド富士なる物があることを初めてしりました。大阪では直接富士山を目にすることはありませんからね。
by 井上酒店 (2009-03-06 12:47)
◎よしあき・ギャラリーさん
状況を深くは存じ上げないままのコメントでしたので、
見当はずれだったら失礼なことを、、、と思っていました。
ともかく、これからも頑張りましょう。
◎Krauseさん
押し逃げなどと、とんでもないですよ、
見て、読んでいただけるだけで、それで充分です。
それに、ワタシもいつもそうですし、、、
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
◎ハイマンさん
ダイヤモンド富士という見方？は
いつ頃から広まったのでしょうね～
私は、名もない里山に沈む夕陽も好きです。
◎井上酒店さん
強い太陽光線を見ていると、目が眩んで他が見にくい、
ビル群も、細かいところは見えるような見えないような、
ともかく肉眼の能力が落ちる？ちょっと不思議な時間帯ですね。
そんなことも頭に入れながら描いた絵です。
by e-g-g (2009-03-07 16:20)
ご訪問ありがとうございました＾＾
この絵、空気感と奥行きがあってとっても好きです。
本当にいい絵だなぁ。なんだか、ノスタルジーを感じます。
子どもの頃に感じた夕方の切なさがよみがえってくるようです。
by かぴー (2009-03-25 00:54)
daland です。
おはようございます。
今回の主役は「光」ですね。
空の色の変化が素敵です。
富士山に太陽が沈んでいくなんてなかなか見られるもんじゃないですね。
一度は見てみたいです。
by daland (2009-04-16 08:23)
◎かぴーさん
遅い返信ですみません。
夕焼けはいつ見ても気持ちを惹きけますね、
懐かしさや、時には荘厳さ、
そのとき感じたものを描ければ、と思います。
by e-g-g (2009-04-16 14:25)
◎dalandさん
“光を掴めっ！”と気持ちだけはレンブラントのような、、、
あっ、レンブラントがそんなこと言ったかどうか知りませんよ
それにしても、いざ描こうとすると、記憶にある色や光りが
けっこう邪魔します。
素直に描くというのは、難しゅうございます。
ダイヤモンド富士は、夏から秋にかけてまたやってきます。
次回、ぜひどうぞ。
by e-g-g (2009-04-16 14:27)