神奈川沖浪裏、ドビュッシー

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ドビュッシーの交響詩「海」の初版楽譜の表紙が
葛飾北斎の『富嶽三十六景』の神奈川沖浪裏だったということを
のすけの母さんのブログ「音楽のある暮らし（そして本も）」で拝見した。
http://blog.so-net.ne.jp/shachinoie/2007-10-18
このことはWikipediaにも載っているほどだから、
良く知られたことなのだろうか？私はまったく知らなかった。

そういえばたしかピエール・ブーレーズ指揮のＬＰのジャケットが、
この神奈川沖浪裏だったはず、と思い出して引っぱり出してきた。

このＬＰは1975年に買っている。
ジョージ・セルを聴き始めて、クラシックの面白さに徐々に引き込まれはじめた、そんな時期だ。
セルの国内版レコードはCBS ソニーから出ていた。
そのCBSソニーに当時「New ベストクラシック100」という、クラシック入門者向けの企画があった。
その中にブーレーズの「海」もあった、というのがたぶん購入の動機。

そんなことはともかくとして、
ドビュッシーの楽譜の表紙にこの絵が使われていたことを、
このレコードの関係者が知らなかったはずはないだろう。
ブーレーズか？いやプロデューサーか？
この絵でいこう！と誰かが決めたはずである。
たんにデザイナーが軽い気持ちで使ったのかもしれないが、
それとて決定者は他にいるはず。

ドビュッシーへの敬意、自分たちの演奏への絶対の自信と信念、
とにかく道の真ん中を堂々と進んで行こうとする強い想いを感じる。
ちょっと、深読みのし過ぎかなぁ

＊
ずっとスタンダードとして使ってきたSHUREのカートリッジの調子が悪い、寿命か。
変わりのオルトフォンのVM型カートリッジも悪くはないけれど、、、

晴れて気持ちの良い日曜日、なのに今日は仕事がある。
でも、一日中仕事ではカラダにもココロにも悪い！
どこかで休憩時間をつくって聴いてみよう。

コメント 4

おお、海ですね！！
すぐにでも拝見したくなる記事というのに、遅くなってしまいました。
（今は仕事を脇に一服中です……といってもタバコではなくお茶です！）
ＬＰはいいですね。
名画のジャケットは他にもありますよね。
音楽と名画の融合、なんていうと大仰ですが、芸術どうし通ずるものがありますから、ジャケットがいいと音楽もいいように思えます。

それにしても、このジャケット、本当に本当にいいですね！！！！！
いいものお持ちで、うらやましい限りです。
どうぞ大事になさって下さいね。
by のすけの母 (2007-10-22 14:03) 

e-g-g さん、こんばんは。
これですか！e-g-g さんの写真も大きくて、いい雰囲気ですね。こんなジャケット部屋に飾りたいなあ。同じジャケットでＣＤは出てないのかな。
でも、こういうジャケットは早い者勝ちで、ブーレーズ以降の人はなかなか使いにくいでしょうね（笑）。
海の向こうの人々はこのジャケットを眺めながら、どんな「海」を想像したのでしょう。私も今までとは印象が変わりそうです。できることなら、北斎本人にも聴かせてみたい、なんて。
by ポッチ (2007-10-22 17:43) 

◎のすけの母さん
そお！海です！！
この浪裏を使ったジャケットのＣＤ、
「BOULEZ CONDUCTS DEBUSSY」で検索したら、
SONY CLASSICAL のイギリス盤の
" Great Performaces" というシリーズにありました。
２枚組です。
ただ、初版時？のＬＰジャケットを小さく載せた、
最近よく見かける手法のものですけど。

レコードであれＣＤであれ、
ジャケットは表現の大切な要素ですよね。
その可能性に目をつぶったのが、ＤＧＧのスタイル、
と、ふと思いました。
CBS（ソニー無しの時代）は、あんな無粋なジャケットなど絶対に作らん！
そんな気概も感じますね。
でも、CBSソニー盤の、とくにＬＰのデザインには
なんともダルなものも多かったですけれど。
by e-g-g (2007-10-22 18:02) 

◎ポッチさん　こんばんは
ハイ、これです。
きっとじっくりご覧になりたいだろうと、
写真も大きくしました。
同じジャケットのＣＤは、のすけの母さんへのコメントにも
書きましたけれど、あることはあるようです。

新たにこの北斎を使うときは、
当然ブーレーズ盤を意識するでしょうから、
やっぱり、おいそれとは出せないでしょうね〜
あるいは、まったく知らずに出すとか。

“北斎本人にも聴かせたい”
これイイですね〜
小説になりそう。
by e-g-g (2007-10-22 18:10)