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色のカタログ、少しだけ金沢。 [Colors]

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金沢城二の丸、菱櫓の石垣。
築城当時からこの色調だったのか?
再建時にこうなったのか?
定かではないけれど、ともかく目を引くハーフトーン。

11日の夜に小松に入り、12、13日と金沢で仕事。
思いのほかスムースに運んだおかげで、13日には金沢見物ができた。

空はすっかり秋の色。小松から金沢へ向かう途中の能美市。

金沢といえば金箔。
しかし、何が何でも金を貼ればよいというものでもないだろう。
案内されて訪ねた「お麩」屋さんの天井。
麩の原料の入っていた袋を、箔状にして天井に貼ってあるという。
良いセンスだ

こちらは、これでもか!の金。
なんと金色の蔵。もちろん観光用だけど。
ひがし茶屋の金箔を扱うショップ

ひがし茶屋街の弁柄色。
格子窓の幾何学文様が美しい。
外からは良く見えないけれど、
中からはカメラを持つオジサンが良く見えているはず。

夏の間だけ、円形の建物のガラス面を緑が覆う。
間近に、そしてときおりフッと見える色が涼やかだ。
金沢21世紀美術館

赤銅色。金沢城石川門

民家、お寺の屋根瓦は深く艶のある黒。
対して金沢城は、やや青みがかった白瓦。

前田利家とまつを祀った尾山神社の境内。
兼六園よりも緑の複雑さは上?
橋に使われている石の色も微妙なトーン。

ざっくりとサラダを盛ったら美味しそう、
と、つい買ってしまった九谷の鉢。
野菜のグリーンと赤呉須の対比に期待。煮物も良さそう。
文様はもちろん転写、手描きの真性?九谷はゼロの数が二つくらい増える。そんなもの、そうそう気軽に使えない(負け惜しみ)

他にも、兼六園、寺町の妙立寺、犀川、浅野川、卯辰山、にし茶屋街。
そして、麩、和菓子をはじめとする様々な食の店。もちろん友禅と金箔。
それらが程良いエリアにギュッと詰め込まれている。
観光名所になるわけだ。
紅葉の頃に訪れたら、また格別だろう。

いつも、仕事が終わると一目散に空港や新幹線に駆け込む。
今回のように観光名所を巡るなんて、ほんとうに珍しい。
それと、前夜もこの日もおいしい食事。
こんな出張なら、何度も行きたい。

案内していただいた皆さま、ありがとう
 


nice!(21)  コメント(34) 
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コメント 34

いいですね~。出張というのに無縁な私にとっては
うらやましい限りです。金沢、いいところたくさんありますね。
またこういった出張レポを楽しみにしてます~
by (2007-09-15 13:58) 

umi_umi

素敵な出張、羨ましいです♪

九谷焼は、色あいが目を引きますよね。
数年前に旅行した時、数個湯飲み茶碗を購入。
もったいなくて、使わないでとってあります(笑
飾るだけで充分?(^ω^;)

『利家とまつ』 NHKのドラマ観てました(笑
金沢の町、情緒があって素敵なところですよね。
by umi_umi (2007-09-15 14:17) 

カズ−

出張先で時間ができた時の散策は楽しい
ものです。私も時々、、、。
やはり、金沢は歴史を感じさせる風景のある町ですね。
それにしても、素敵な色合いの石垣です。
by カズ− (2007-09-15 17:11) 

金沢、素敵なところですねっ
ひがし茶屋街の弁柄色を実際にこの目で見てみたいデス
地震の被害が少なくて、ほんとにヨカッタ。
by (2007-09-15 17:39) 

barbie

一枚目はパッチワークに見えました。最近プレッシャー感じてるし(笑)
金沢行きたいです。
九谷焼のボウル。おばんざいが似合いそうです。
by barbie (2007-09-15 19:58) 

YASH

弁柄色の茶屋、思いっきり暖色なのに、簾が下がると
空気が変わって感じられますね。
久谷の鉢、あえてイカ墨スパなんてどうでしょう(笑)
by YASH (2007-09-15 21:08) 

mio

昨年私も金沢へ行きました
九谷焼、「これいいな」と感じるものは恐ろしく値が張り、結局何も買わずじまい(笑)
色での観光ガイド、すてきですね
by mio (2007-09-15 21:39) 

e-g-g

◎カフェオランジュさん
たまの出張は、気分転換にもなります。
仕事をとおして、触れられる現地というのもありますし、
やはり、知るというのは楽しいことですね。
もっとも、ややこしい案件の場合は別ですけれど。

◎海さん
素敵な出張ばかりだと良いんですけどね、
現実はなかなか、、、今回は珍しいケースです。
九谷の湯飲み茶碗、どんどん使いましょ!

◎カズーさん
金沢は大人っぽい落ち着いた印象でした。
二、三日滞在して、ゆっくりと歩いてみたいものです。
石垣だけを半日かけて見るとか、、、
出張先でのオマケ、いつも付いてくるといいですね。

◎haruさん
金沢は天災の少ないところだそうです。
それと戦災にも遭っていません。
ですから道が狭いとか、不便もあるようですが、
やはり町のたたずまいが落ち着いていますね。
弁柄色、ぜひ行ってご覧になってください。

◎barbieさん
ほんとにパッチワークそのものでしたよ。
よく見ると、石も相当に細かくカットしてあるんですよ。
この石垣の色合いのセンス、
これを設計?デザイン?した人物を知りたいものです。
九谷焼、私もおばんざいとか、ただの煮物とか、
似合うと思います。せっせと使いましょう

◎YASHさん
この簾は見た目の印象と機能が実に上手く調和しています。
格子、障子、、、他にも日本の建築は
そのあたりの調和の巧みさが神髄でしょうね。
おっ!イカスミスパゲティ!合いそうですね。

◎mioさん
作家ものや、手描きの一点ものはやはり高いですよね。
もし何かのはずみで買えたとしても、
そうそう気軽には使えないでしょう。
私は、割ってしまっても惜しくない転写もので充分です。

若い頃は、この九谷とか他では伊万里とか、
そのあたりは装飾過多なイメージで、
あまり好きになれませんでした。
いまは、意外な料理との組み合わせを見つけたり、
付き合い方の巾も少し広がりました。
焼き物の世界も面白いですね。
by e-g-g (2007-09-15 23:56) 

e-g-g

◎takagakiさん お立ち寄り、ありがとうございます。
by e-g-g (2007-09-16 00:01) 

e-g-g

◎watamiさん お越しいただきまして、ありがとうございます。
by e-g-g (2007-09-16 00:02) 

お仕事が順調に進んで何よりでした。
だいぶ前に、金沢までバイクで走って、兼六園を訪れたことがあります。関東からは遠いですが、いい雰囲気の町だったという記憶があります。
次は、松井秀喜ミュージーアムまでバイクで行ってみたいです^^。
by (2007-09-16 21:37) 

e-g-g

◎akiponさん
ありがとうございます。
仕事は順調で、そんなときこそ何か忘れていないか?
と思うほどでした。
金沢は、やっぱりちょっと遠いですけど、
また、行ってみたくなる魅力を秘めていますね。
松井秀喜ミュージアムは泊まったホテルと目と鼻の先、
クルマで周りをグルッと一回りしましたよ。
ともかくユニークな印象でした。
すぐ隣の実家も見ました。鉄の塀が厳重でした。
by e-g-g (2007-09-16 23:22) 

冬の加賀にちょっとだけ寄りました。
日本海側には縁がなかったのですが、
さすがに前田家が築いた歴史と文化、
古いものを守っているので、職人技も随所に見受けられ、
いつか、ゆっくり回りたい町だと思いました。
by (2007-09-16 23:42) 

mamire

こんな素敵な出張なら、いつだって大歓迎ですね。
金沢は、修学旅行で訪ねただけ。
その頃は歴史にも文化にもまったく興味がなかった。
今から思うともったいないです。
また、訪ねてみたくなりました。
by mamire (2007-09-17 00:06) 

ポッチ

e-g-g さん、こんにちは。
ひがし茶屋街の弁柄色が目を引きますね。格子窓も素敵。金沢城の石垣もこれだけ見たら、日本のお城の石垣のイメージとちょっと違いますね。
e-g-g さんプロデュースの金沢ツアー、満喫させてもらいました。
色の使い方は土地柄によって違ったりするんでしょうね。またそんな色に囲まれて育った人にも影響を与えそう。
これは自らの目で確かめないと、ですね。あ、おいしい食事も!
by ポッチ (2007-09-17 14:28) 

daland

こんばんは。
お天気が良くてよかったですね。
もう金沢を見尽くしたという感じでしょうか。
でもしばらくすると無性に行きたくなる魅力的な街ですね。
九谷まで買われてしまって。

今回もe-g-gさんの写真のマジックに惑わされてしまいました。
by daland (2007-09-17 20:50) 

e-g-g

◎こぎんさん
以前に、これも仕事のついでに
冬の兼六園をちょっとだけ訪ねました。
寒かったです。
幕府の監視の目を逸らすために
「内側」へ向かったのが加賀藩の歴史、
と勝手に想像しています。
その結果として文化の質も高まったわけでしょう。
武力だけが国を治めるすべてではない、
ということでしょうか?

◎mamireさん
修学旅行は何も見ていない(イロイロと忙しいですからね)、
大人になってやっといろいろ見えてくる、
これは永遠の真理です。
大人になってから、それも仕事がらみで行ったりすると、
ホントに面白ことばかり。
社会科見学は大人になってこそ必要!ですね。

◎ポッチさん
土地の色・カタチは興味が尽きませんね。
比較的に新しい民家や商店でも、
微妙にその土地柄が現れますね。
とくに土地の大工さんが作った(と思われる)家などは、
新しいけれどどこかにその痕跡が残っていることもあります。

街中のコインパーキングの横に立つ住居ビルがありました。
正面はほどほどに落ち着いたコンクリート造りなのに、
横へ回ると「意地で作った?坪庭」が!
写真が良く撮れなかったので載せませんでしたが、
東京にはあまり無い発想だなぁ、と。

今回はそのあたりをゆっくり見るには時間切れ、
次回のお楽しみです。

◎dalandさん
暑かったです!
見尽くしたなんてトンデモナイ!
ほんのさわりだけです。
まぁ、限られた時間であれもこれもですから、
観光スポットの連続になるのはやむを得ないですね。
いずれ、じっくりと歩き回りたい街です。

九谷は庶民の使うお手軽価格品ですヨ
by e-g-g (2007-09-18 12:05) 

e-g-g

◎xml_xslさん いつもありがとうございます。
by e-g-g (2007-09-18 12:06) 

coco

こんばんは♪

金沢!!いいですね!!
私、大好きなので何回か出かけていますが、オーケストラアンサンブル金沢の
音楽監督に私の昔からファンだった井上道義氏が就任なさったので余計興味津津です。名古屋でも近々オケを引き連れての演奏会があるのでとても楽しみにしています。

あ、お話はそれましたが、やっぱり流石e-g-gさんです。お写真素敵!!確かに最近のカメラの性能がいいのは否定しませんが、アングルはご本人のセンスの良さが光っていますね♪
by coco (2007-09-18 18:59) 

meguropolitan

石垣はいいですね。昔、要所には石工集団がいたそうですね。
この石垣はモダンな出来ですね、クレーの影響か?
グルテンの袋だけにぴったりと天井にくっつきましたか!
金箔の向こうを張る剽げたアイディアは素晴らしいですね。
by meguropolitan (2007-09-18 20:35) 

響

門の重厚感に驚きです。
そしてあの庭のアーチ橋に強く反応してしまいました(笑)
by (2007-09-18 20:45) 

HEIJI

なんといっても一枚目の石垣の色がいいです。
これ、パソコンの壁紙にしたいですね。(自分のは稲穂です。ちょっと時期外れになりつつあり・・・)
この配色、どこまで計算なのでしょうか・・・。
by HEIJI (2007-09-18 23:15) 

e-g-g

◎cocoさん
金沢、そういえば音楽も盛んですね。
今回は、見て食べて、食べて見て、、、
そこまで気が回りませんでした。

写真のこと。
デジタルになって気軽に撮りすぎますね。
下手な鉄砲がどんどん下手になる!
そんな感じもしてます。
by e-g-g (2007-09-19 11:03) 

e-g-g

◎meguropolitanさん
この石垣は、たしかに渡来系の石工の伝統だ!
と、その後、想像を膨らませてます。
(もすこし、ちゃんと調べよう)
金沢の装飾文化はやはり関東には無いもの、
いろいろと面白そうですよ。
ちょっとヤリ過ぎ!と見えるところもあるけれど。
by e-g-g (2007-09-19 11:13) 

e-g-g

◎響さん
このアーチ橋、神社の境内ですからね、
やっぱり反応しますよ。
でも、いたのは、ほんの二、三分。
もう少し間近にじっくりと見たかったんですけどね。
次回のお楽しみに取っておきます。
by e-g-g (2007-09-19 11:17) 

e-g-g

◎HEIJI☆さん
この石垣、絶対に計算の極みと思いますよ。
設計図というかスケッチが残っていたら見たいものです。
ここだけで1時間くらい居たかったですね。
とにかく、ワタシの脳細胞には、
かなり深く刻まれました。
by e-g-g (2007-09-19 11:21) 

anan

金沢は、私の中で、「いつか住みたい都市ベスト10」の一つです。いいとこにおいでになりましたね。

石垣はパウル・クレーの抽象画のようです。色調がやや違いますが…。

何気ない中に、際立ったものが隠れている。それを見つけるのが上手ですね。いつも感心します。

鮮やかな九谷。いいのを見つけましたね。

私は30年くらい前に行き、九谷の急須と湯呑茶碗を買いました。黄色、緑、紫、が混じっている、代表的な柄です。いくらか忘れましたが、清水の舞台から飛び降りました。茶碗はその後一つ割れましたが、めげずに今も使っています。気に入ったものを使って、食事をするのは楽しいです。

器を買うとき考えるのは、割った時ひきつらないで済む値段であること。友人と一緒に楽しい食事をして、片付けを手伝ってもらうことも多いので、何かあっても、心から「気にしないで」と言えるような値段のものを購入します。

e-g-gさんと同じスタンスですね。器は使ってこそ!です。
by anan (2007-09-20 21:09) 

e-g-g

◎ananさん
住みたい街が10もあるとは、
それは我が儘+贅沢というものです。
でも世界中を回っていると、
良いところ、たくさんあるのでしょう。

クレーの石垣(それと白い屋根瓦も)いろいろと調べてます。
調べて頭をでっかくしてから見た方がよいのか、
今回のように、まったく白紙状態がよいのか、
「初」を体験するときはいつも迷うところ。
でも、知ってしまった以上、
次回はそれなりの見方をしましょ。

九谷、じっくり時間をかけて探せば、
もっと良い買い物もできると思いますね。
今回は鉢を二つ買いましたが、
要した時間は3分(ホントにそのくらいです)。
丁寧に包んでもらう時間の方が長かった、、、
ま、でも出会い頭のようなこともあるわけで、
そこがまた、出かけた先の楽しみです。
by e-g-g (2007-09-21 17:57) 

東雲

e-g-gさん おはようございます。
随分と出遅れてしまいました (^^ゞ

金沢への出張は 沢山の収穫があったようですね!
弁柄色の格子が 本当に綺麗ですね~
京都の町屋 等の格子とは 一味も二味も違った美しさがありますね。
いつか機会があったら またゆっくり出かけてみたい、と思いましたよ!^^

九谷の鉢、かなりお高かったのでは???
by 東雲 (2007-09-22 06:36) 

POP

おはようございます。
私は大学が金沢で、色々な経緯で石川県には
永く住んでいました。
住みやすいところで観光客の方には、
非常に愛想がよいのですが、
他府県民が住んでなじむには時間のかかる土地だなと感じました。
今はその色が薄れつつあるのかもしれません。
金沢も、ここ数年、随分変わりました。
2年前までは、日帰りツーリングで、軽い気持ちで
練馬インターから、関越にのっていたのですが・・・
最近は、少し脚が遠のいています。(^_^;)
by POP (2007-09-23 06:54) 

e-g-g

◎東雲さん
いえいえ、ごゆっくりどうぞ

金沢は、たぶん四季の移ろいの中でいろいろと
その表情を変えるでしょうね。
晩秋とかに、また行ってみたいものです。

九谷の鉢は、転写ですから普及価格です。
この写真の他にもうひとつ買いました。
サーッと見回して二番目に気に入ったものを
再度、手にとって眺めていたら、
“気に入られましたら半額で良いですよ”と。
もちろん、こちらも転写です。
気軽に使えます、割れても3秒で諦められます。
もっとも、
ほんとうの手描きだったら、とても手が出せません。
by e-g-g (2007-09-23 10:30) 

e-g-g

◎POPさん
新しい21世紀美術館には、
たくさんの学生が訪れていました。
金沢は、大学の似合う街という感じがします。

日本地図を見ると、東京と金沢は
さほどの距離ではないですね。
でも、気分的にはかなり遠さを感じます。
輪島、福井、富山、(いずれも仕事で訪ねた先)
人の印象は、やはりその土地の個性を
微妙に反映している、と思います。

最後の三行にギョッ!!!
金沢日帰りツーリングですか、、、
私は昨日、沼田まで往復して、もう疲れて。。。
by e-g-g (2007-09-23 10:39) 

tak

金沢はいいところですよね。
冬になると、なんとかいった有名な市場で、
たくさんの越前ガニがならぶのが壮観です。
冬の天気の悪さは、東京人の想像を絶する
感じではありますけどね。
by tak (2007-09-26 23:28) 

e-g-g

◎takさん
越前ガニ、あれは旨い。ゴクッ
以前に一度だけ、冬の輪島と金沢に行きました。
幸い安定した天候でしたが、
シーズン全体では、けっこう大変そうですね。
兼六園が寒かった、、、
by e-g-g (2007-09-26 23:50) 

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