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予定は変わる、そしてフォーレ。 [聴く・クラシック音楽]

土曜日、たまにはバイクにも乗らないと、
そもそも走り方を忘れてしまいそう。
とも思ったが、懸案仕事もあり、素直に仕事に没頭。
でも、夕方にちょっとした市場調査を兼ねて街へ。
デパートにて、いま進めているパッケージデザイン関連の
最近の動向やらなにやらを眺めてから、
そうだタワーレコードへ!と向かう。


dalandさんの記事にあったタワーレコードの限定盤。
ポッチさんの記事のルイサダ、それとシューベルトのD.845も。
と、なんとなく気になっているCDを思い浮かべながら
土曜日の夕方のタワーレコード渋谷店へ。
そして、予定外のものばかり買ってしまった。

『レコード芸術』も、ほんのたまにしか読まず、
いま世を風靡しているアーティストも盤も分からず、
あるのは店頭での勘だけ、これが最近の私のCDの買い方。
店内で最初に目に付いたのがCDよりも“ポイント2倍”の告知。
ま、最近はあまり大量に買わないので、
ポイントが倍になっても多寡がしれているけれど、、、
ま、要するに世の中はボーナスシーズンなんだなぁ。

売場をウロウロしていると、
脳味噌のどこかにしまわれていた記憶の断片がフッと顔を出して、
芋づる式というか、次から次へと連想の連鎖が始まる。
そういえばショスタコーヴィッチのワルツも良いのがあったら、
なんて考えながら、
売場の棚のエンドに並んだ「お薦め」をぼちぼちと眺める。
この最初の数分が過ぎると、
だんだんと、今日のタワーレコード・モードになってくる。

ちょうどそんな頃合いに Special Price のコーナーの前に立つ。
見ると、EMI クラシックスやRCAのレッドシールがド〜ンと安い!
ま、だいたいはかつてのベストセラーで、
何度も再発売されたものが多い。
でも、一枚590円(これはRCAのレッドシール)の表示に目が眩む。
安いのはありがたいけれど、これじゃアーティストも可哀想、
なんていう感傷はパッと吹き飛んで、
この値段だったら買っても良いかも、、、
と目移り、いや耳移りがはじまる。

と、そんなところへフォーレのタイトル。
そうだっ!ずっとフォーレが気になっていたんだ、
この春の、フォーレの旋律と桜の散る様子との出会い以来、
いずれそのうち、と気になっていたのだ。

そんな想いに応えるかのように、
フォーレのピアノ曲(舟歌と即興曲集)と室内楽のCDが目に飛び込んでくる。
演奏はジャン・フィリップ・コラール。
かつてミシェル・ベロフと
ブラームスのハンガリー舞曲集を録音した頃の
若々しい溌剌さは無いけれど、
ジャケットの写真は、紛れもなく中年になったコラール。
(話は逸れるが、このハンガリー舞曲集のLPジャケットは
 すごく素敵だった。持っているLPの中でもピカイチ)

このコラールのフォーレは、
ずっと昔に「レコード芸術」の特撰盤か推薦盤にもなっていたはず。
さすがに批評までは覚えていないけれど、良い印象を持った記憶がある。
ただし、当時はフォーレにまったく感心がなかった。

今回は、そのコラールのフォーレが、それぞれ2枚組で990円。
というわけで買いました。
こなるとエンジンがかかってしまって、
ついでに横にあったカラヤン/BPOのモーツァルトの後期交響曲集も。

目を移してRCAの方では、リチャード・ストルツマンのモーツァルト。
(これはクラリネット協奏曲と、同じ五重奏曲)
それから、ペトリのリコーダーでヘンデルのソナタ。
これは相方のピアノがキース・ジャレット。
で、合計5種類8枚。

「初めの予定」は、どこへやら。
まったく「積もり」の無かったものばかり、
勘だけを頼りに買ってしまった。

でも、聴く時間がないのだ。
今日はしかたなくフォーレの室内楽集を Mac で再生。
もちろん仕事をしながらだから、きわめていい加減な聴き方。
でも、フォーレはフォーレ。
パソコンの小さなスピーカーからは、あの揺らぐ旋律が流れている。

◎この日の買い物
・Faure 13 Barcarolles
 / Jean-Philipe Collard

・Faure Musique de Chambre 1
 / Collard, Dumay, Lodeon, Debost

・Mozart Symphonies 35, 36, 38, 39, 40 & 41
 / Karajan, Berliner Philharmoniker

以上はEMI CLASSICS(各々2枚組)

・Mozart Clarinet Concerto K.622 & Clarinet Quintet K.581
 / Richard Stoltzman, English Chamber Orchestra
 / Tokyo Strings Quartet

・Handel Recorder Sonatas
 / Michala Petri, Keith Jarret

この2枚は RCA RED SEAL

さて、ぜんぶ聴き終わるのはいつ?
そういえば前回の、いや前々回の買い物も
まだぜんぶを聴いていない、、、


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コメント 14

ピースうさぎ

フォーレの室内楽2組、神さんに私もこっそり買いました。こっそりでなく、いつか堂々と買いたいです。
散財気味の私です。
by ピースうさぎ (2007-07-09 21:40) 

POP

こんばんは。
私も先日買ったモーツァルトを、まだ開けていないです(^_^;)
ま、時間あるとき、買いためてある分を全部聴く予定です(笑)
by POP (2007-07-10 03:15) 

mio

こういう買い方好きです
というより私はいつもこんな感じですが(笑)
田舎暮しになってから、タワーレコードとは疎遠になってしまいましたが、ライナーノーツなど気にしない私はいつも輸入盤、もちろん値段が安いから
昔の輸入盤って、ジャケットと中身が違うことが時々ありましたが、最近はどうなんでしょうね
by mio (2007-07-10 09:45) 

e-g-g

◎ピースうさぎさん こんにちは
“神さん”ですか〜、感じ出てますね
私はこの数年は、いちどにそうたくさんは買いませんから、
あまり目立ちません。
でも、知らず知らず増えていくんですよね。

◎POPさん
体の具合の方は如何ですか?
お大事にしてください。
聴かずにそのまま置いてあるCDも、いつの間にか増えますね。
時間の空いたときに聴こう!と思っても
なかなか、その時間がとれず。
そのくらいなら、買わなくても、とも思うのですが、
買ったときのインスピレーションも大事にしたい、と。

◎mioさん
この日も、ストラヴィンスキーの22枚組の作品集が
5000円とちょっとで並んでました。
一瞬、一枚あたり200円と少しか、、、などと計算。
安い輸入盤はどんどん増えてますね。
円安の影響は如何に?

ジャケットと中味の違いに遭遇したことはありませんが、
LP時代には、レコードの表面にタバコの灰が
しっかり付いていたなんていうのもありました。
アメリカ盤です。
ショップで変えて貰いましたけど。
by e-g-g (2007-07-10 18:54) 

daland

こんばんは。
そうです「タワーレコード・モード」、お店に入ったとたんこのモードに切り替わってしまい予定外の購入になってしまいます。
タワーレコードの店舗での「CD買わせるぞ!」というセンス(?)は抜群ですね。(笑)
EMIクラシックスのこのシリーズ、私の世代での名盤が揃っています。
クリュイタンスのラヴェルなど、えっいいの?というような名盤が2枚組千円切ってます。魅力あります。
by daland (2007-07-10 22:19) 

Montego-Blue

こんばんは。
CDやレコード、音楽は目に見えませんけど、ジャケットって連想できそうで奥が深いですよね。どうかな~と聞かずにジャケットで買ってみて、イメージとあったときは嬉しいです。
音楽詳しくないので最近コメントできなかったですが、記事はフムフムと拝見しております~。
by Montego-Blue (2007-07-11 00:27) 

e-g-g

◎dalandさん
でも、ときどき「このモード」にならないこともあるんですよね。(とくに最近のHMV)
そんなときは、“あっ、音楽がワタシを呼んでない”と、サッサとあきらめて退散します。
クリュイタンスのラベル、ありましたね〜
やっぱり買っておけば良かった、、、
by e-g-g (2007-07-11 08:30) 

e-g-g

◎Montego-Blueさん
ジャケット、演奏者の風体、などなど、
目に見えるものの影響は大きいですよ。
中味と、外見はカンケー無い!とはいっても、
やっぱりね、です。
私も、ジャケットが気に入って買うこと、良くあります。

音楽は、ほんの少し知っているだけ、
でも、バイクのことはまったく音痴。
私もフムフムと読ませていただくだけのこと、多々です。
by e-g-g (2007-07-11 08:39) 

のすけの母

おお、これぞ「大人買い」ですか。
私は、なかなかそんなに買えません。
お金もさることながら、CDスペースが……。
あまりCDが増えると、ダンナがいい顔しません(本も)。
置きスペースを考えてから買え、といつもおこられているのです。
totoでも当てて、広~い自分専用スペースでも買いたいです!!
by のすけの母 (2007-07-11 16:56) 

e-g-g

◎響さん 読んでもらえたようで、アリガトウです。

◎のすけの母さん
大人買いって、そんなたくさんじゃないですよ。
それに一枚あたりの単価は500円とちょっと。
ただ、スペース問題は頭が痛いですね。
私も、あちらこちらに溢れ出しています。
最近は少なくなりましたけれど、
2枚組なのに豪勢なWケース(というのかな)などは
もう収納の敵ですね。

CDのプラスチックケースを潔く捨てて、
パソコンのCD-R用のファイルブック?に
保存している人がいるとか。
LPのジャケットよりは思い入れも少ないので、
この方法も有りか?とちょっと考えたことあります。

>置きスペースを考えてから・・・
正論ですが“本好き、音楽好きには通用しない!”
と声を大にして宣言するしかありません。
by e-g-g (2007-07-12 06:27) 

barbie

ずっとピアノを習っていたので、基本はピアノ曲が好きです。フォーレはいいですね。大好きです。
キースジャレットみたいに弾きたい。いつか時間が出来たらもう一度習いに行きたいのですが(笑)ピアノは夜中に弾けないので、まずは練習用のキーボードが必要ですね。
by barbie (2007-07-12 23:01) 

e-g-g

◎barbieさん
小さい頃、ピアノを習うことは遠い世界の夢のようなものでした。
実際に、小学校でもひとクラスに一人いたかどうか、くらいの時代。

子供のピアノの稽古を横目に、自分でも頑張れば弾ける?と大いなる勘違いをして挑戦したことがありますけど、
やはり大人になってからでは、相当の気力と時間が必要!
と悟りました。
子供が弾いたピアノは、いま時折奥方が弾いてます。

キース・ジャレット。
ケルンコンサートのキースとその他の音楽のキースは、
なんとなく別人のような感じがします。
でも、好きですからいろいろ買ってしまいますけどね。
先日も、ヘンデルのリコーダーソナタに付き合っているCDを買ってしまいました。
by e-g-g (2007-07-13 10:42) 

ポッチ

“ポイント2倍”、いい響きだなぁ(笑)。
「初めの予定」と違うのを買うのも楽しいですよね。まずは、軽くAからZまで。二周り目はBやMを重点的に・・・私のタワレコ・モードです。
キースのヘンデル、気になりますね。
by ポッチ (2007-07-30 15:57) 

e-g-g

◎ポッチさん 調子出てきました?
二周りめのBやM、、、
やっぱりBの棚を見ることが多いですよね、なんといっても三大Bですからね〜。
最近は、Fを良く見ます。それとSpecial Priceも。
キースはヘンデルが好きみたいですよ。ソナタのアルバムもありますね。
by e-g-g (2007-07-30 20:27) 

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