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キミはどこから来たの? [思考のあしあと]

 パスタ料理を良く作る。じっくり手間ヒマをかけたトマトソースやミートソースも作るが、時間の無いときには“すぐに出来る”が優先。パックされた具材を使えば、かんたんにシーフード・パスタができたりする。でも、その簡便さと同時に気になることも。



 シーフード・パスタというと聞こえは良いが、“簡易版”の具材はスーパーマーケットでも売っている冷凍のシーフードミックス。ガーリックをオリーブオイルで丁寧に炒め、アンチョビペースト、白ワインなどをキチンと使えば、きわめて簡単に出来る。そして、そこそこに旨い。

 さて、今日のシーフードパスタ。後片づけをしながら、ふと具材の入っていた発泡スチロールの裏の表示を見ると、こう印刷されていた。『むきえび(インド産)、あけ貝(ベトナム産)、いか(タイ産)、帆立貝(北海道産)』と。国内産は帆立貝だけである。

 子供の頃パスタという言葉は無かった。あったのはスパゲッティとマカロニ。そのスパゲッティのメニューも、甘いミートソースとウィンナソーセージの入ったナポリタンくらいしか無かった。今は、百花繚乱。パスタに限らないが、日本のこの半世紀ほどの食の進化というか変化は凄まじい。その変化に応えるために、あらゆる食材が海の向こうからやってくる。美味しい食材を安く手に入れたいのは、これはごく普通の欲求とは思うが、はたしてその動機だけで、胃袋を満たして良いのだろうか?と、ちょっと考えてしまう。もちろん、今日食べたパスタも原産国はイタリアだ。


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コメント 14

響

パスタを食べながら
「味のワールドカップや~!」って言わなかったですか?(笑)
by (2007-04-13 19:30) 

カズ−

いまや、いろんな国から食材が輸入されているんですね。
シーフードミックスもいまや、カントリーミックス!
私は高校生の時に初めて食べたドリアンの味が忘れられ
ません。
by カズ− (2007-04-13 21:42) 

のすけの母

所謂「フードマイレージ」の問題ですね。
いつでもどこでもお金を出せば食べたいものが口に入るというのは、やはり世界的に見れば異常だと思います。
そうは言っても、一年中きゅうりが食べられるのも当たり前になっていますし、一年中りんごが食べられるのも当たり前になっています。
「おかしい」と言いながら、そのおかしさにどっぷりつかっています。
せめて、残さず食べるといったことを全ての日本人が敢行しないと、大いなる罰が当たってしまいそうです。
by のすけの母 (2007-04-13 22:00) 

こんばんは!
日本のミートソース発祥の地は新潟ですね。
その昔、マカロニは新潟で作っていました。サーカスで怪我したイタリア人団員が療養していたときお礼に紹介したそうです(・.・;)
ちなみにスパゲティよりマカロニ(ペンネ)のほうが早く紹介されました。
by (2007-04-13 22:11) 

mio

商社マンが世界中を駈けずりまわって集めたんでしょうね
パスタはうちもよくやりますが、麺はイタリア産のが旨いですね
チェルノブイリの事故当時は死の灰を被っているからと輸入が中止されたことがありましたっけ
「初物を食べると寿命が延びる」あながち迷信ではないかもしれません
旬以外のときに食べようと思えば、それなりのことを植物にしなければならない訳ですし・・・
知ってました!?
市販のジャガイモ、目が出にくくなるようになってるって
何してるんでしょうね
考えると恐ろしくなります
by mio (2007-04-13 22:26) 

Montego-Blue

こんばんは。
和食にしても土地の食べ物季節の食物って言う感覚薄れましたよね。
いまはいろんなものがいつでも食べられますし。便利気にせず食べていますが、こういうパッケージの表記みると、うーんと思います。
by Montego-Blue (2007-04-13 23:19) 

mamire

中国医療の先生は、まずは地元のものを食べなさいと言います。
それも旬なら、なおよし。
野にあるものなら、きっと、もっとよしと言うことでしょう。
わたしも、パックの裏を見て、できるだけ国産のものを選びます。

この半世紀に、日本は目覚ましい進化しましたね。
昔はボットントイレ。
今のトイレは、入るとふたが開き終わると水が流れてふたが閉まります。
人間の手足がなくなるのもそう遠くないのかも。
by mamire (2007-04-13 23:32) 

e-g-g

◎響さん いつもどーも です
ワールドカップ・アジア地区予選ですね。そのうちサウジアラビア産のタコ(そんなのあるか?)なんていう強敵が現れたり。。。
by e-g-g (2007-04-15 15:37) 

e-g-g

◎カズーさん まいど です
いろんな食材が味わえるというのは、基本的には良いと思うんですけどね。かつて、国内で採れていたものの輸入版というのは、ちょっと複雑です。
by e-g-g (2007-04-15 15:37) 

e-g-g

◎のすけの母さん こんにちは
味覚はけっこうダイレクトに文化に影響すると思います。今の日本を“いつでも不味いものが食える便利な国”と、だれかが言ってましたが、この簡易さは確実に文化に反映するでしょうね。他人事じゃ無いのですけれど、、、
つい最近に、日々捨てられる食材の量を聞いて驚きました。正確な数字は忘れましたが、とにかく全食料の四分の一くらいだったと思います。モッタイナイ モッタイナイ
by e-g-g (2007-04-15 15:38) 

e-g-g

◎月光さん いつもありがとう
いろいろと、よくご存知ですね〜!
今では、日本もイタリアもパスタの原料の小麦に大差はないそうですね、違うのは水とか。
by e-g-g (2007-04-15 15:38) 

e-g-g

◎mioさん コンニチハ
ずっとディチェコを食べてますけど、チェルノブイリのときはさすがに買うのをためらいました。あらためて世界地図を見ると、イタリアとあそこはけっこう近いんですよね。でも、小麦は世界レベルで流通しているから、国内産のパスタだって原料はチェルノブイリの近くかもしれないよ!と某食品メーカーの知人に教えられ、何を信じて良いのか民のものは戸惑うばかり、でした。
by e-g-g (2007-04-15 15:39) 

e-g-g

◎Montego-Blueさん
今は加工品の表示は、ある程度しっかりしてきましたが、鮮魚などの未加工品の表示はまだまだ曖昧なものが多いですね。魚などは見たことも聞いたこともないものがずいぶんとありそうで、とにかくこれからは消費者もベンキョーせねばイカン時代ですね。
by e-g-g (2007-04-15 15:39) 

e-g-g

◎ m a m i r e さん
普段買い求めている食材価格のうち、ほんとうのモノの値段っていくら?と良く思います。運んで詰めて並べるためのコストの方が上まわっている、そんな食材も多いような気がします。
人の生活感覚などというものは、たった30年でも変わってしまいますね。手足が無くなるのも、ジョーダンとも思えません。
by e-g-g (2007-04-15 15:39) 

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