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『柳宗民の雑草ノオト』 [山・里・田園]

 『柳宗民の雑草ノオト』(柳宗民著・ちくま学芸文庫)を買う。野辺の雑草60種を著者の経験、体験に即しながら紹介している。挿し絵も分かりやすい。都市周辺から消えていく雑草の育つ環境への哀惜もにじみ出ていて、文中に出てくる場所に行ってみたくなる。そのあたりは通常の図鑑とはひと味もふた味も違い、読み物としても興味深い。過日、横浜の寺家にある「ふるさと村」で見かけたハナダイコンも載っていて、ムラサキハナナ(紫花菜)という和名があることも知った。


 花、草、木の名前をなかなか覚えられない。子供の頃からずっとそうだから、これは私の個性なのだろう。ある世界を知るために、個々の名前は重要な手がかりである。それは、その世界に入っていく大事な一歩なのだが、これが覚えられない。自然が好きだ、と言っているわりに名前すら覚えないのは、まだ本当の自然との付き合い方が分かっていないのかもしれない。でも、あきらめないでひとつひとつの名を覚えていこう。これまでに買った何冊もの図鑑も、また見直してみよう。
*ハナダイコンはkomaさんの「Asterias_Green_Blog
」で教えてもらった。ありがたいことである。


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(SWR)

ちょっと気になる本です。気のきいた図鑑が
欲しいと思ってたところでした。小鳥の図鑑
も物色中。
by (SWR) (2007-03-13 03:07) 

東雲

eguchiさん おはようございます。
ブログを始めて“知らない事が多い”と言う事を
改めて知る毎日で、特に 植物に関してはその種類の豊富さにはビックリ!
植物図鑑って ただページをめくっているだけでも楽しいですよね。
この図鑑、早速探してみようかしら?^^
by 東雲 (2007-03-13 04:59) 

カズ−

花、草、木は私も苦手で覚えられません。
あと最近どんどん忘れるし、新しく覚えられないのが
英単語です。
by カズ− (2007-03-13 07:35) 

e-g-g

◎SWRさん ひさしぶり
手軽な文庫版、軽快な感じもいいですよ。さぁ、図鑑を持って野に出よう!
by e-g-g (2007-03-13 11:12) 

e-g-g

◎東雲さん おはようございます
図鑑は、中身をどのくらい理解したかは別にして、知らず知らずのうちに増えてしまいます。この本は図鑑というより、「ノオト」の名がぴったりという感じで、気軽に付き合えそうですよ。
by e-g-g (2007-03-13 11:25) 

e-g-g

◎カズーさん こんにちは
ワタシは“なぜ植物の名前を覚えられないのか研究会”でも作りたくなるほど。「ハナダイコン」も「ダイコンバナ」と覚えてしまったり、、、重症。花の名前も、英単語も、漢字も、ともかく脳みそのメモリーを新しくしたいです。
by e-g-g (2007-03-13 11:31) 

のすけの母

奇遇です。
私もこの本を買ったところです。
早速WEB本棚にもしまったところです。
草花には、花屋の花と違って季節感があって、私は好きです。
昔ながらの遊べる草もあったりで、見ているだけで楽しくなります。
何より、写真ではなく絵だったのが、購入の決め手でした。

デザイン家のeguchiさんのお目にとまった本を、私も買ったということで、なんか自分のセンスもなかなかのもではないかしらと自画自賛しています。
(調子に乗りすぎですね。)
by のすけの母 (2007-03-13 13:29) 

e-g-g

◎のすけの母さん
おやおや、これはまた偶然。私は平積みの中から、この表紙がパッと目に入ってきました。たぶんいい感じの本だろうと感じて、中もほとんど見ずに買いました。なにかこうホッとする本ですね。
「家」と呼ばれたのは初めてですよ。普段自分のことはデザイナーと言ってますけど、感覚的にはデザイン職人という感じです。
by e-g-g (2007-03-13 17:20) 

mio

良い本にであわれたようですね
子どもの頃、図鑑を見るのが好きでした
食べられる野草mきのこは近所のおばあちゃんに習いました
写真の図鑑もあまりあてにならないことがありますね
それより詳細まで書き込まれた挿絵の図鑑の方が役に立つ場合が多いです
by mio (2007-03-13 21:29) 

Montego-Blue

こんばんは。
植物図鑑買われましたか、この手の図鑑本は私も好きです。
私、海産物図鑑持っていますから、食欲に任せて覚えます~(笑)
挿絵は雰囲気あってこちらのほうが良さそうですね。よい本の紹介ですね。
by Montego-Blue (2007-03-13 23:14) 

e-g-g

◎mioさん
写真図鑑はときには分かりにくいこともありますね。「知る」ためには絵の方が向いているケースが多いですね。ちゃんと撮れているから写真は正確、とは言えない例ですね。ほんとうは。おばあちゃん、おじいちゃん、いや父や母でも、生身の人間から教わるのがいちばんなのでしょう。
by e-g-g (2007-03-13 23:54) 

e-g-g

◎Montego-Blueさん
海産物図鑑というと、昆布とか貝類とか、そういったものですか?いやぁ、いろんな図鑑があるんですね〜
この本、いまの時代に似合わず、おっとりして落ち着いてます。ぱらぱらと見ていると、ホッとしますよ
by e-g-g (2007-03-13 23:55) 

こんばんは!
植物の名前覚えにくいですよね(・.・;)同感です。
でも、科や目、属があるので、ひとつ覚えれば親戚はわかるようになります。
例えばバラ科には桜や梅やりんごなど、系統が似ているものは、葉っぱが似ていますし、芳香があるとか・・・関連着けるとわかりやすいです(・.・;)
by (2007-03-13 23:58) 

e-g-g

◎月光さん こんばんは
そうなんですよね、植物の世界は見事に系統立っていますから、焦らずにそのラインをしっかり抑えれば良いのでしょうけどね、、、それが、なかなか。。。気に入ったものをぼちぼちと覚えていきます。
by e-g-g (2007-03-14 00:24) 

mamire

わたしもちっとも覚えられません。
だから、図鑑はお友達。
自分が見つけた花の名前が分かったときのうれしさったらありません。
それも、面白い名前だったら最高~♪
去年の一番ヒットはセンブリ。
名前はよく聞くけど本物は初めてだったからすごくうれしかったです。
この本は、作者の名前が大きいのもいいですね。
by mamire (2007-03-14 00:55) 

e-g-g

◎mamireさん
同定の喜びは人間の根源的欲求なんでしょうか、と思えるほどに「分かった」瞬間は嬉しいですね。この本には60の雑草が紹介されていますから、ひとつづつ喜びを増やしていきたいものです。
『柳○○』とあると、つい目が行ってしまいます。
by e-g-g (2007-03-14 10:55) 

kom

「雑草」という言い方になんとなく魅力を感じてしまいます。自分が買ったのも「日本の野草・雑草」という図鑑でした。
少し前まで、そこらに生えてる草の名前なんて全然知りませんでしたが、覚えてくると道を歩くのが遅くなります。(オートバイも遅くなります)
いきなりしゃがみ込んだり、地面に這いつくばうように写真を撮ったり、人が見ると奇怪な行動を取るようになりました・・・。
by kom (2007-03-14 18:18) 

e-g-g

◎komaさん
山登りでも、頂上を目指すだけだとけっこう早いですが、いろいろ見たり聴いたり、写真を撮ったりすると、感覚的には倍の時間がかかりますね。最近は、楽をしてオートバイで行ったりしますが、理想は「歩き」でしょうか。
“雑草という植物はない”と、かつて昭和天皇が言われたそうで、これはまったくそのとおりですよね。雑草も雑種もいとも簡単に使いますけど、ずいぶんと乱暴な話。いずれにしても、もっともっと知りたいものです。
by e-g-g (2007-03-14 20:44) 

響

僕も野草の図鑑を2冊もってますがなかなか満足いかないです。
載ってなかったりして探すのが難しいです。
by (2007-03-15 03:35) 

e-g-g

◎響さんへ
運良く図鑑でピタッと合うのは、ほとんど偶然の一致。植物の分類を、ちゃんと系統だって覚えれば良いんでしょうけど「生物の時間」嫌いで、、、そのツケがまわっているワタシです。
by e-g-g (2007-03-15 13:33) 

masugi

初めまして。ご訪問有難うございました。
子供のためにポケット植物図鑑を買おうかと
思っていたのですが、これがいいかもしれませんね~。
またチェックしてみます♪
by masugi (2007-03-15 17:01) 

e-g-g

◎masugiさん
わざわざのお越し、ありがとうございます。masugiさんのほうへはniceを押しただけで失礼いたしました。(ノーコメントに、とくに意味はありません。単純にバタバタしてまして)
この本は、お子さんには、ちょっと地味かもしれません。品の良いおじいさんの日向ぼっこという風情ですから。
by e-g-g (2007-03-15 18:26) 

風

私もこれから野をゆっくりと歩きながら、野の花にカメラを向ける時間が増えそうです。 作者はNHKの園芸の番組で長く登場されていましたね。
カメラの接写性能が良くないために、もっぱら虫眼鏡をくっつけて写しています。
早くいろんな花や葉っぱが出てこないかナァ。
by 風 (2007-03-16 22:31) 

e-g-g

◎風さん こんばんは
野はいいです。素直に心が落ち着きます。園芸にはまったく縁が無くNHKの番組はこの本のカバーの解説で知りました。
レンズの前に虫眼鏡ですか!やりますね〜 私も昔、一眼レフの標準レンズをボディに逆さにつけて超接写したことがあります。マクロレンズが無いと花も撮れない!なんて、そんなことはないですよね。なんでも工夫次第!
by e-g-g (2007-03-17 00:21) 

tak

単なる図鑑ではなくて、自然観察の手引書
といった感じの本なのでしょうか。とても
いいですね。

子どもの頃、図鑑を見るのが好きでした。
けれど、実際にその植物や動物を見てみると、
イメージと違っていたりします。
写真ならば、そういったことは少なくなるので
しょうけど、図版というものは、やはり味があって
いいものだと思いますね。
by tak (2007-03-18 21:42) 

e-g-g

◎takさん
“自然観察の手引書”、そのとおりですね。何度も読み返すことになりそうな良い本と思います。
図版は、実際には有り得なくても分かりやすいとか、かなり独特の技術を要求されると思います。何気なく見ている図版ですけど、やはり作者の技量がものをいう領域なのでしょうね。
by e-g-g (2007-03-19 11:07) 

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