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携帯電話のデザイン-1 *続き [日々のデザイン]

 デザインのプロのはずなのに書体の名前を間違えてしまいました。昨日の『携帯のデザイン-1』の文章のなかで触れた“Euro Style”、正確には“Eurostile”(ユーロスタイル)でした。

 その“Eurostile”の文字だけを載せてみる(画像の左側)。「6」と「9」の矢印で示した部分の「アキ」が少なく、パッと見るとつながって見えてしまう危険性がある。要するに「6」「8」「9」の区別がしにくい。この視認性の問題があると、たとえば高速道路の速度表示や地名表示といった正確さを要求されるものには使えないことになる。(もちろん携帯電話のボタンの位置は決まっているから「覚えて」しまえば、さほどの不自由はない。)参考までに“Futura”(フーツラ)という書体も載せてみる(画像の右側)。この書体、一時携帯電話にもよく使われたようで、この書体に馴染んでいる方も、かなりの数いることだろう。携帯電話のボタンの表示文字として、このFuturaがベストということではないが、すくなくとも「6」「8」「9」の近似性は少ない。
*例示のものはグラフィックデザインなどに使う書体そのもので、とりあげた携帯電話では、この書体をベースに微妙な調整が施されていると思う。

 今回、新しくした私の携帯電話のメーカーは液晶表示の書体については、かなりしっかりと取り組んでいる。小さな画面の中の小さな文字。その悪条件の中で読みやすさ、美しさといったことの研究開発には相当の力を入れているという。実際に、もし自分がその仕事に関わったら、さぞ大変だろうと思うし「ほんとうのデザインのチカラ」が必要とされる場面でもある。そういうしっかりしたメーカーであれば、なおのこと、ボタンの表示にももう少し気を使ってもらいたい、と思うのです。


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