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「すみわたらむ」日本画と木彫の二人展。 [絵の周辺と展覧会]

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ブログの記事を拝見して訪ねた作品展。
JFさん、ありがとうございました。

明と暗、粗と密、静と動、、、それらはどんな表現にも欠かせない対比の概念。
絵画などの視覚表現はもちろん、音楽でも言葉の世界でも欠かせない。
肝心なのは、お互いがお互いを引き立てる関係になっていること。
対立ではなく対比。

吸い込まれそうな水の波紋、そこに見える静かなエネルギーと情感。
静謐でありながら、はっきりと聞こえる水の音、
これは天内純子さんの日本画(というジャンルも気にならないけれど)。

時に肉感的にも見える木の持つ原始的な生命力、
木はこんなにも雄弁に命を語っているのだよ、
と、目の前に見せてくれる木彫作品。作者は古川葉子さん。

そのお二人の作品の対比が、五感を心地良く刺激する素敵な作品展だった。
心地良い海風が吹き抜ける会場の古民家スタジオも、うってつけの舞台装置だ。
畳に座って、出来ることなら寝そべって見たい、
そんな居心地の良さを感じる展示だった。
なにより「二人展」の意図・意味がはっきりと伝わってくる、これが良かった。

『すみわたらむ 天内純子×古川葉子 日本画・木彫二人展』
鎌倉は由比ガ浜大通りの「古民家スタジオ・イシワタリ」
http://ishiwatari.jimdo.com/
会期は10日(日)まで。
さほど暑くなかった昨日、訪ねて良かった。

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JF

こちらこそ、ありがとうございました。

「お互いがお互いを引き立てる関係になっていること。
対立ではなく対比。」 そうですね、
二人展なので、まさにそれが大切だなあと感じました。

by JF (2016-07-07 13:06) 

e-g-g

◎JFさん
二人展としては、かなり成功している作品展と思います。
お互いの良さを活かしながら自分のテーマもはっきりと打ち出す。
きっと展示に至るまでの丁寧なコミュニケーション、その結果なのでしょうね。
一緒にやる意図が良く分からない展示も多いですから、余計にそう感じます。

by e-g-g (2016-07-08 16:25) 

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