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Christian Tetzlaff クリスティアン・テツラフ [日々の記録]

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Christian Tetzlaff(クリスティアン・テツラフ)、これまでまったく知らなかった名前が突然飛び込んできた。
バッハ・無伴奏ヴァイオリンのためのソナタとパルティータ・BWV1001~1006。5月13日、Facebookのクラシック音楽グループで知ったのがきっかけで聴いてみた。Youtubeにアップされたそれはなんとも新鮮な響きで、PCのスピーカーから流れてくる音色に、デスクワークの手を止めて聴き入ってしまった。鋭利なナイフでスパッと切ったような、それでいて深みと落ち着きのある音色。PCの音なので仔細は分からないが、これまで聴いてきたどの演奏とも違って聞こえる。

テツラフはこの1001~1006をほぼ十年ごとに録音している。早速、そのうちの最新録音(2016年)を購入。ほどなく届いたそのCDを、とりあえずPCで再生する。Youtubeにある最初の録音と比較できるところまではとても聴けないが、それでもついつい引き込まれてしまう。だいたいこのソナタ&パルティータは、全曲を一気に聴くことは滅多にない。が、テツラフのCDには、一度聴き始めたら止められない、1001が終わればその次の1002はどうなんだろう? そう感じてしまう力が潜んでいる。(そもそもバッハの曲自体の持つ聴く者を引き込む力が凄いのだけれど)

今回、テツラフの無伴奏を聴いて、音の違いもさることながら音楽のカタチもずいぶんと変わってきたな、と当然のことに思い至る。手元にはクレーメルや、たしかミルシティンそれにシェリングの盤もあったはず。そのシェリングを探したが何処へ消えたのかさっぱり見つからない。ならば、とYoutubeであらためて聴き直したら、これが小春日和の陽差しのさす長閑な縁側のような暖かな音色。あの頃も厳しい時代だったかもしれない、けれど世界の温もりは今よりも豊かだったのでは?そんな思いに誘われる50年前の録音。まるで“いい日旅立ち”のようなバッハ、、、。
まあしかしながら、こんなことをしていると、どんどん演奏の深みに嵌っていくことになるのだ。

写真は解説の裏表紙から転載。テツラフご本人の指先、凄い!ヴァイオリニストの指は、みなこんなふうになるのだろうか?


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試し描き [水彩画とスケッチ]

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新しい刷毛の描き心地を試してみる。豚毛の腰の強さ、絵の具の含み具合など、手近にあった去年のカレンダーの裏にサッと四回はらう。紙質はケント紙より少し粗く、絵の具はほとんど吸い込まずに流れていく。何も考えずただ左から右へ腕を動かす。こんなときの方が、なにやら雰囲気が生まれる不思議。


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