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逗子、神武寺薬師堂。 [水彩画とスケッチ]

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逗子市の東部に位置する神武寺の海抜は約80メートルほど。
同じ逗子の西の端にある披露山の展望台よりも低く、
例えば横浜のランドマークタワーなら、その20階にも満たない。
ではあるが、参道を登りつめ辿りついて目にする光景には、
その数字が信じられないほどに深山の趣がある。

お正月の四日、春のような陽差しに誘われて神武寺に向かう。
駅(JR東逗子)からの徒歩コースは約900メートル、
この絵の薬師堂から300メートルも離れていないところには、
高速道路(横浜横須賀道路)も走っている。
なのに、下界の喧噪に呑み込まれることもなく実に静かに佇んでいる。
しかも724年の創建というから、
かれこれ1300年ものあいだこの地にあったことに驚かされる。
もちろん、鐘楼や桜門など江戸時代の建物も多いが、
神武寺としてはずっとここにあったわけである。

さて、この神武寺、
近くの鷹取山は小学校の遠足で登った記憶はあるが、このお寺へは来ていない。
でも、その「じんむじ」という名前の響きは、
どういうわけか、幼い脳の片隅にインプットされていた。
どこか威厳があって、ちょっと怖そうな「じんむじ」という響き。

その(私にとっては)ちょっと厳粛なイメージを持つ神武寺を味わってきた。

『逗子、神武寺の薬師堂』
F6(40×31cm)水彩

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