インフルエンザ [日々の記録]
インフルエンザに罹った顛末、興味のない方には面白くも
ない話です。どうぞ飛ばしてください。
3月1日、前日の夕方から上がりはじめた熱が下がるこ
となく昼頃には39度を超えた。何年かに一度は高熱を出す
風邪をひくことがあるが、だいたいはひと晩を越せばけろ
っと治ってしまう。もちろん、それなりに体力は消耗する
わけで、熱が下がってからもしばらくはフワフワとした何
日かが続くけれど、ま、それで治まる。
ところが今回はちょっと様子が違う。二日目になっても
熱は下がらず、それどころかどんどん上がるばかり。加え
てむかつくような気分の悪さに、ベッドの上で寝返りを打
つのも難儀な状態が続く。1月に花粉症と思って受診した
際に “これは立派な風邪です”と見立てられ、処方された薬
の残りを呑むが、そんなものではとても効かない。熱、む
かつき感、節々の痛み、状況は悪くなるばかりだ。いった
いこれは何なのだ。
冷たい雨の降る中、家人の運転するクルマで地域医療セ
ンターに駆け込む。たった十分ほどで着く間も尋常ならざ
る嘔吐感に悩まされる。(後になって考えると、この休日
診療で良かったと思う。なにしろ待ち時間が無い!もし月
曜日まで我慢してかかりつけのクリニックを受診していた
ら長大な待ち時間に苦しみ、なにより、発症から48時間
以内に服用しないと、効果が下がるというタミフル服用の
チャンスを逃してしまったかもしれない。)
診察の結果はインフルエンザA型とのこと。去年の 12月
に予防接種は受けているのに罹るときは罹る。 “ それでも
受けているからこの程度で済んでいるんですよ” という医
師の話を聞いて、もし受けていなかったらどれほどひどく
なるのか?と戦慄を覚える。ちなみに、同行の家人も風邪
をひいていたので診てもらうと、これがインフルエンザと
判明。こちらは、もう治りかけているのでほぼ心配はない
とのこと。要するに、ワタシは家の中でインフルエンザに
感染したらしい。そして家人は、たしかに普段の風邪より
ひどい症状ではあったが、ワタシの症状よりはいくぶん軽
い。そして予防接種は受けていなかった。女性の方がイン
フルエンザには強いのか?
2月28日 ・夕方から発熱、夜遅くには38.9℃
3月1日 ・終日発熱(ピークは39.3℃、午前10時頃)
・熱と嘔吐感続き、15時に休日診療を受診
・食欲まったくなし、レモンと蜂蜜を薄めたド
リンクを飲むのがやっと
・たんに発熱のためかあるいはタミフル服用の
せいか、一晩中、奇想天外な夢を見続ける。
これはこれで貴重な体験だった。
3月2日 ・朝6時の体温37.4℃、久しぶりの7度台
・少し楽になるが嘔吐感は消えず、部屋の中を
歩くだけで気分が悪くなるのは治らず
・病人食?はかろうじて食べられるようになる
・夕方18時には36.4℃まで下がる、ほぼ平熱
3日、ずっと気になっていた連絡をようやくとった。
実は、28日の土曜日、鎌倉で開催中の写真展に出品されて
いたレインさんの作品を拝見するため出かけていたのだ。
会場ではタイミング良くレインさんにも会え、写真やその
他のことなどいろいろとお話しをさせていただき、他の方
々の作品も併せて様々な「鎌倉」を見せていただいた。た
だ、レインさんと話している最中に私がときおり咳き込む
ことがあり、すでにインフルエンザを発症していたはずの
私からの感染は無かっただろうか?インフルエンザの発症
は感染から1〜2日、長くても3日と短い。28日から最大
でも3日とすると「3月3日」はひとつの目安となる。幸
い、名刺を頂いていたので連絡を差し上げると、いまのと
ころは問題なしとのこと。ひとまずホッとするが、油断は
出来ない。その後、レインさん大丈夫かしら、、、いや、
まだ心配ではある。
インフルエンザに罹ったのは初めてである。いや、過去
に罹っても知らずに過ごしてしまったことがあるかもしれ
ないが、明らかな感染は初めて。だからタミフルも初体験。
吞みきってくださいと出された5日分を吞みきるまでは外
出も出来ず。いや、今日になっても熱は下がったが、胸や
胃のむかつき感は、まだ消えないから表に出る気にもなら
ないが、、、
さて、今シーズンはもうインフルエンザに罹ることもな
いだろうが、さて次のシーズン、予防接種をどうするか?
いや、もちろん受けるのは必須と思うけれど。
*
今月24日からは、毎年恒例の展覧会が控えている。その準
備、要するに駆け込み制作に精を出さないといけないのに、
この数日のブレーキは痛い。といっても、もう少し気分が
良くならないと筆をとる気にもならず悩ましい。でも昔か
ら、何かアクシデントが起きたときの方が、火事場の何と
やらで、けっこう上手くしのいだことも多々ある、その経
験を信じよう。余裕?いや、たんなる開き直り。