再び、犬塚勉展。 [絵の周辺と展覧会]
今日が最終日の「犬塚勉展」を、もういちど見てきた。
自然を克明に描いた晩年、そこに至る「変遷」の時代に、
犬塚が自然をどんなふうに捉えていたか?
そのあたりが気になって。
『多摩丘陵(冬)』、『多摩丘陵(春)』、『路の向こう』、
『夕暮れの坂道』、『蛍の棲』などなどの絵たち。(タイトルもいいなぁ)
それらは、たとえば『ひぐらしの鳴く』*あたりとは画風はまったく違うけれど、
目の前の自然や風景に向き合う姿勢に通じるものも見え、
その素直さには共感を覚える。
(*『ひぐらしの鳴く』は上のチケットに使われている作品)
自然の強さ、静けさ、奥深さを感じながら、
それがどこから湧き出てくるのか、
そんなことを一生懸命に掴み取ろうとする姿、
その一端が少し見えてきたように思う。
やはり、出かけて良かった。
*
いろはさんも、今日、ご覧になったようです。
ひょっとしたら接近遭遇していたかもしれません。