愛宕神社、季節外れの一枚。 [水彩画とスケッチ]
東京港区の愛宕神社。
その黄葉を忘れないうちに描いておこう、
早くしないと桜も咲いてしまうし。
そんな思いでいたのは3月に入って間もない頃だった。
描き始めてまもなく地震が起きた。
それから、今まで味わったことのない時の流れが過ぎ、
途中で止まった筆はずっとそのまま。
ひと月以上も経ってようやく描き上げた。
この愛宕神社は京都の総本社と同じく防火・防災に霊験があるとされる。
そして愛宕の名の付く神社は全国に約1000もあるという。(参照:Wikipedia)
もちろん東北地方にも多くの愛宕神社があるに違いない。
その千に近い数字は、いつ起きるかもしれない災いと対峙しながら、
人々がいつも意識の目を向けてきた証なのだろう。
F6(40×31cm)ホワイトワトソン