千鳥ヶ淵の桜、四月の光は柔らかい。 [水彩画とスケッチ]
ちょっとうたた寝をしているうちに、五月もいってしまう。
実際には、うたた寝というほど呑気だったわけでもなく、
あれやこれやと重なった仕事に、脳内が占領されていたということ。
絵は、普段の年ならとっくに葉桜になっている頃の千鳥ヶ淵。
冷たかったこの春、その寒さのおかげで長持ちしたサクラの最後に会えた。
この日(4月10日)からふた月ほどが過ぎた。
柔らかな青空とソメイヨシノがつくる優しい光の階調が、
はるか昔の記憶のように思える。
2010年4月10日の千鳥ヶ淵、ボート乗り場の展望台より
F6(39.5×31.5cm)ホワイトワトソン