群青の海、真名瀬漁港。 [水彩画とスケッチ]
50年前の『チリ地震津波』という名前は、
津波の恐ろしさと合わせて当時の小学生の頭に刻まれた。
ともかく、大津波警報の3メートルが現実のものとならず、
ひとまずは安堵だろうか。
日本の裏側で生まれた波が、ほぼ一日かけてやってくる、
地球の凄さ。
向井潤吉展 [絵の周辺と展覧会]
向井潤吉の描く民家には、かつての日本の暮らしの有り
様が素直に描かれ、その筆致に自然な懐かしさを覚える。
この感覚は、ある程度から上の年齢の人々にとっては、
いわば時代の共通言語のようなもの。それは、もうどんな
ことがあっても絶対に戻ってこないコトやモノへの哀惜。
これらの風景・光景を、今の若い世代やこれから生まれ
てくる子供達は、どんな目で見るのだろう。昔話、おとぎ
話の世界として捉えるのだろうか?
ベルナール・ビュッフェ展 [絵の周辺と展覧会]
火曜の午後、ビュッフェ展を観る、場所は目黒美術館。
展示のほとんどは1940年代、50年代の比較的に若い頃の油彩作品、
それとジオノの『純粋の探究』のための挿画。
タグ:ベルナール・ビュッフェ 目黒美術館
ハクモクレン [水彩画とスケッチ]
空は薄曇り、あたり全体に回り込んだ光りは、
影も作らない変わりに、輝くようなハイライトも見せてくれない。
コントラストが効いたもっと晴れた日の方が、花の味わいが出せたかもしれない。
シャンデリアの灯が一斉についたようなハクモクレンの開花、
その樹形全体も描きたいもの、と思案しているうちに花の盛りを過ぎてしまった。
まるで桜の開花にせき立てられるように。イソガシイコトヨ
2010年3月19日
F3 Canson Caret de Voyage Montval (29×21.5cm)