冬の波 [水彩画とスケッチ]
介護は難事だ。体にも負担がかかるが(現実に、腰痛になってしまった)、四六時中気にかけ続ける心理的なプレッシャーも半端ではない。なにより、終わりの見えないことへの漠然とした焦燥感が大きい。
その介護も、年末であっけなく終わった。済んでみれば、あれもこれも、もっとちゃんとできたのでは?との思いも浮かぶ。でも、時間は戻らない。
そんな塩梅で、描く方もすっかりとご無沙汰してしまった。とにかく日常の「時間」はあるのに、それと依頼を受けた仕事はさぼるわけにはいかない、が、とにかくその気が起きない。仕方ない、無理して描くこともあるまい、と気付いたら一年が経っていた。
最近、ようやくその気も湧いてきて、まずは絵のリハビリに描いた一枚。目の前は鎌倉の海、ビューポイントは逗子。砕ける波に目を奪われていた、何年か前の冬の昼下がり。
F6(40×31cm)・WATERFORD WHITE・水彩
2018-03-07 14:53
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コメント(4)
こんにちは^^
冬の波、砕ける波の音が聞こえてきそうな...
でも、寒々とした感じがしないのは鎌倉だからでしょうか。
介護は普通の病気と違い、先が見えないのが辛いですね。
何処にいても、何をしていても気になりストレスがかかります。
済んでしまっても、暫くはすっきりとした気分にはなれませんね。
でもようやく絵を描いてみようと思う気持ちが湧いていらしたとの事
本当に良かったです。
春もやって来ました。暖かい陽射しの中でゆっくり絵筆を握っていただきたいです。又素敵な絵をお待ちしています。
by いろは (2018-03-08 16:16)
◎いろはさん
いつも、ありがとうございます。
家の玄関脇の白木蓮が咲き始めました。もう、春ですね。
去年の今ごろは、けっこう忙しく動き回っていまして、
白木蓮の開花もその新緑も、なにか急かされるような気がしたものです。
それも、ずいぶんと昔のことのように思えて、ちょっと不思議な感覚です。
絵も描き始めましたが、だいぶサボったせいで筆の運びが心許ないです。
ただ、今月末には毎年出品している合同展があり、
“参加”と伝えてしまったため、いま、慌てて描いています。
絵は、波しぶきよりも、実はターコイズブルーの海に誘われて描きました。
この明るいブルーは寒い季節しか見られませんし。
でも、ほんとうに冬の感じがしませんね。
by e-g-g (2018-03-14 18:41)
ご無沙汰している間に母上を亡くされていらしたんでね。
また、美しい絵を楽しみにしております。
by ponnta1351 (2018-03-15 14:10)
◎ponnta1351さん
ありがとうございます。
ちょっと間が空きましたが、また描きます。
by e-g-g (2018-03-20 19:45)