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秋と冬のあいだ [水彩画とスケッチ]

20141204_togobashi.jpg

JR逗子駅から海岸へ向かう道の途中の小さな橋。
日露戦争が終わって凱旋した東郷平八郎にちなんで東郷橋と名付けられた、
と、神奈川県のホームページに書かれている。
こどものころ、
“とーごーさんは えらいひと”と遊びの時に歌った“あの人”である。

その東郷橋からの眺めを描く。
橋は広くはない、車二台がかろうじてすれ違える幅。
この場所でのスケッチはちょっと無理、歩く人にも迷惑だ。
見たままを出来るだけ覚えようとはするものの、
やはり脳内視覚系メモリーの容量も足りない。
なので覚えの写真も撮る。
それでも、都合4回ほどこの橋からの風景を見に行った。
おもに午前中、陽の差す時間を変えて。

このあたりの樹木、といってもほとんど庭木だけれど、
常緑樹が多く紅葉する木はほとんど見当たらない。
それでも、ところどころに黄色く色づいた葉が見える。

まだ冬の兆しはカレンダーの遠くにあり、
秋の柔らかな陽の差しこむ川面の、
もうずっと前のような気がする11月23日の光景。

『秋と冬のあいだ』
F6(39.5×31.5cm) White Watson・水彩
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コメント 26

レイン

東郷橋からの眺めですね。
鎌倉へは行くのですが、逗子まではなかなか足を伸ばせません。
でも近くへ行ったらよってみようと思います。
by レイン (2014-12-04 23:35) 

takenoko

写真と違って絵を描くのも大変ですね。もっとも写真も同じところに何回も通います。
by takenoko (2014-12-05 06:12) 

mimimomo

おはようございます^^
日露戦争、お手玉するとき「大日本と言う国は~いちで一番強い国~♪~」なんて歌っていました(^-^
こういう雰囲気の場所にいると落ち着くでしょうね~まるで戦争とは縁がないような^^
色とりどりの樹木の葉を上手く描かれるのでいつも感心します。
by mimimomo (2014-12-05 09:10) 

ミモザ

こんんちは!
本当にここではスケッチは難しいかもしれませんね。
後ろを車や人が通りますものね。
写真も使われるんですね。それに4回もご覧になって。。。
優しい色ですね。陽の光が反射している水も綺麗です♪
by ミモザ (2014-12-05 11:07) 

侘び助

朝に矢田川もこのような水面を見せる時が・・・
歌と一緒・・・悠久の流れを~~
by 侘び助 (2014-12-05 16:31) 

ponnta1351

思わず「ウワ!綺麗!」と言ってしまいました。
これは気合いを入れてお描きでは?水面が素晴らしいですね。
by ponnta1351 (2014-12-05 17:10) 

東雲

こんばんは。
ご無沙汰しております(__)

タイトルを見て、すぐに、オフコースの“僕の贈り物”を思いました。
『夏と冬の間に 秋を置きました。だから秋は少しだけ中途半端なのです・・・』
という歌詞です。(多分^^)

それはさておき、
相変わらず素敵な絵ですね・・・。 本当に美しい絵だなぁと惚れ惚れ!

>秋の柔らかな陽の差しこむ川面・・・

その色合い(色遣い?)にも魅入ってしまいました。

ちなみに、11月23日は、孫の誕生日なんですよ(4才)^^
by 東雲 (2014-12-05 21:40) 

e-g-g

◎レインさん
今日は好天に誘われて獅子舞から天園を歩きました。
鎌倉の賑わいから逗子に戻ってくると、どこかホッとします。

◎takenokoさん
カメラを向けると、若い頃の写真の講師からの訓戒を思い出し、
紙に向かうと、デッサンの講師からの痛い言葉を思い出します。
写真も絵も、対象を見ることはやはりエネルギーの要ることですね。

◎mimimomoさん
>「大日本と言う国は〜・・・・
あっ、これシリマセン どんな節だったのでしょう〜
この橋の界隈は、人もノンビリ歩いています なんとなくですが

◎ミモザさん
写真、使いますよ〜
でも、その場で経験する感覚、
これがいちばん頼りになるのはもちろんです。
と言いますか、それが描く動機の原点ですから、
写真はあくまでも補助的な手段ですね。

この橋、自宅からそんなに遠くないのです。
自転車なら5分もあれば、、、
なので4回なんて書くほどのコトじゃないですね〜

by e-g-g (2014-12-06 19:24) 

e-g-g

◎侘び助さん
12月3日の矢田川、拝見しました。
岸辺の印象的な川ですね、こちらは小さな流れの
名も無き(いや、ちゃんと名前はありますが)川です。
でも川面に映る景色って、良いですよね〜
つい見入ってしまいます。

◎ponnta1351さん
いつも、ありがとうございます。
気合いですか・・・もう少し欲しいですね〜
でも、気の抜けたときは筆を握る気も起きない、これも事実ですね。

◎東雲さん
たくさん見ていただきまして、ありがとうございます。

色合いですが、
現実の風景から気になる色を浮かび上がらせ、
邪魔なものはお引き取り願う。
要するに好きなように描いているわけですね、
でも、それが絵の特権ですから。
同じ光景も、他の誰かが描けばまったく違う色合いになるのでしょう。

ただ「秋と冬のあいだ」と名付けましたが、
ちょっと中途半端だったなぁ、と反省しています。
季節のあいだの、もっと迫ってくる何か、
それを描かないとダメですね、、、ホントは

お孫さん4才ですか!もうすぐ幼稚園?可愛いですよね〜

最後にオフコースですが、
友人がオフコースのジャケットデザインを手がけていました。
もちろんLPレコードの時代です。
もうずいぶんと昔の話ですね。。。

by e-g-g (2014-12-06 19:50) 

deko

すてきな絵ですね~。とても好みです。^^
スケッチしずらい場所ってありますね。
私は覚えておいて描くというのができないタイプです。
by deko (2014-12-07 18:03) 

般若坊

川のせせらぎが聞こえてきそうな情景ですね。
日本の美しい自然が見事に描かれています。水彩画もまたいいものですね!
by 般若坊 (2014-12-07 18:54) 

海を渡る

こんばんは。
写真は見たままですが、絵は想像力を掻き立てられます。
いつまでも見ていたい絵ですね^^。
by 海を渡る (2014-12-07 19:26) 

OJJ

水面に僅かの翳が光の余韻を語っていますね~水彩ならではの・・
by OJJ (2014-12-07 21:11) 

yumi

思わず、良い場所だなあ~と思いました。水辺のシーン。どこにでもありそうですが、なかなか絵になる場所は少ないです。
水の色がところどころ変化しているのが良いですね。日差しが当たっているんでしょうね(明るい緑色のところ)
水って本当に不思議で難解です。だからこそ魅力的でもありますね。
by yumi (2014-12-07 22:37) 

Enrique

何時もながら,こころの和む絵を見せていただきます。
みなさん仰っている様に,陰で水の色の濃くなったところがアクセントにになっていて,油彩のような透明感が素晴らしいと思います。
by Enrique (2014-12-08 06:52) 

浜松自宅カフェ

こういう水のある風景が好きです。
特に町中の小さな水路や里山の小川、山の中を蛇行して流れる川の景色が。
恐らく何もしないで景色を一日過ごせると思います。
by 浜松自宅カフェ (2014-12-08 09:16) 

e-g-g

◎dekoさん
スケッチしやすい場所を見つけるのも、
「描く技術」のひとつかもしれませんね。

その場で覚えられることなんて僅かですョ、
でも気になる何かがあるから描こうとするわけですから、
その「何か」を覚えるようにはしています。
漠然としていることも多々ですけれど。

◎般若坊さん
ほとんど音もなく静かに流れる川ですが、
住宅街の中にフッと抜けた空間を作りだしています。
川って、良いですね。

◎海を渡るさん
これは何を描いているの?とか、この川の色は?とかとか、
絵は見る人のそういった「分かりたい欲求?」に支えられているんです。
でも、それは写真にも言えることかもしれませんね。

◎OJJさん
おとなしい水面でした。
これも川の表情のひとつですが、
もっとキラキラが強い方が描きやすいです。

by e-g-g (2014-12-08 18:09) 

e-g-g

◎yumiさん
良い場所でしょう!
ぼんやりと眺めているだけでもなにかホッとするような、
水辺にはそんな力がありますね。
昨日もここを通りましたが、当然、水の色も違います。
風景って面白いな、と思う瞬間ですね。

水は、たぶん描きすぎると失敗するんでしょうね〜
水面の明るい緑のところは、ほとんど滲む絵の具まかせです。

◎Enriqueさん
この日この場所の光は、全体に柔らかいものでした。
もっとコントラストが強ければなぁ、とも思いましたが、
この季節の光ですから、それに逆らってはいけませんね。

◎浜松自宅カフェさん
たぶん、たぶんですよ、
遠い昔から、人は水の流れ無しには生きられなかった、
きっとDNAの一番奥の方に、
その記憶の因子が刻み込まれている、そう思います。
ちょっと大袈裟でした、、、

by e-g-g (2014-12-08 18:35) 

akipon

とっても美しいですね。
最近、田畑や用水路が近くにある場所に引っ越したので
そんな風景を写真に撮ってみるのですが、これが中々上手くいきません。
下手な写真より、優れた腕で描かれた絵の方が
はるかに情景を映し出すという典型のような気がします。
by akipon (2014-12-08 21:56) 

扶侶夢

いつにも増して素晴らしいですね。
川のせせらぎと言い樹木の遠近の表現といい、e-g-g さんの良さが最高に生かされている一枚だと思います。
感服しました。
by 扶侶夢 (2014-12-09 05:10) 

yoko-minato

海とは違った雰囲気です。
この絵の色彩、とても好きですね~。
絵が描けるって素晴らしいことですね。
でも見せて頂くこちらまで幸せな思いに
なれます。
川の流れがまるで本当に光を浴びてキラキラして
ながれているよう・・・
by yoko-minato (2014-12-09 05:46) 

タックン

こんばんは。
川のある風景 いいですね〜
この川が住宅街にある川とは思えません。
流れに吸い込まれて行くような
豊かな水の流れを感じます。
by タックン (2014-12-09 21:49) 

未来

絵のことなんかさっぱり解らない僕なのですが、
この絵の中に、いったい幾つの緑があるのだろうと考えてしまいました。
緑の美しさを堪能させて頂いた素晴らしい作品でした。
by 未来 (2014-12-10 15:18) 

e-g-g

◎akiponさん
田畑や水辺の近くの暮らし、良いですね!
肩の力を抜いて暮らせる、そんな良さがあると思います。
水辺を見るとついつい描きたくなるんです。
でも、なかなか思い通りには描けません。
といいますか、思い通りに描こうとすると失敗するんですね、
なにしろまだまだ未熟な腕ですから。
でも、そこが水彩画の面白いところかもしれません。

◎扶侶夢さん
いやぁ、お誉めいただき、なんとお答えして良いものやら、、、
とにかくグリーンの多い光景ですから、
そのニュアンスの違いと遠近感には注意しました。

◎yoko-minatoさん
ご覧頂きまして、ありがとうございます。
グリーンばかりが多い光景に、
さて、どんな風に調子を付けるか?
そんなことを考えながら描いたものです。
気に入っていただけたようで嬉しいです。

◎タックンさん
この川も人工的に整備された流れですが、
水の表情はなかなか豊かです。
以前の東京暮らしのときは目黒川に親しみました。
当然ですが、川面の表情も大違いですね。

◎未来さん
>幾つの緑・・・
嬉しいご指摘です。
木々の緑は単調にならないように、
水面は透明感を失わないように、
そんなところに気を使いました。
絵のこと、私も解らないことばかりです。
解らないから描く、その繰り返しです。

by e-g-g (2014-12-10 20:38) 

響

川面を覗くとタナゴが見えそうな気がします。
建物の影の部分の描写など
ちょっと感動ものです。
by (2014-12-12 03:23) 

e-g-g

◎響さん
タナゴ???かどうかは分かりませんが、
小魚の群れはけっこういますよ。
陽の光を受けると、キラッと輝いて見飽きないですね。
ときどきコサギが狙っています。
>建物の影・・・
ここがないと、絵が締まらないので。。。
by e-g-g (2014-12-12 18:41) 

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