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彼岸花、季節外れの。 [水彩画とスケッチ]

20131207_higanbana.jpg

飼い猫のナナが亡くなったころに描いていた一枚。
真っ赤な花を、さてどう描けば良いのか、
思案している真っ最中に息を引き取った。

それから、もうふた月が過ぎた。
ネコの死がショックで描けなかった、というわけではない。
ただ、その後いろいろあって、なんとなく遠ざかってしまったのだ。
不思議なもので、いちど絵から離れてしまうと、
スケッチ一枚を描くのも億劫になる。
要するにさぼり癖というヤツだ。イケナイ イケナイ

この彼岸花を見つけたのは、鎌倉の若宮大路をほんの少し入った住宅地。
そのとき撮ったスナップ写真には9月28日とある。
庭の片隅は、まだ夏の名残の強い陽差しを受けて明暗のコントラストが強い。
花は、その少し暗い背景に、まるで赤い絵の具を流し込んだように浮かび上がっていた。

それにしても、時間を空けすぎてしまった。
そもそも、この光景を目にしたときの高揚感が何だったのか?
その原初の感覚が薄れてしまう。

もちろん、なんでもかんでも一気に描けばよい、というわけでもない。
ときには少し間を置き、醒めた目で自分の絵を見ることも大切と思う。
が、あまり間を開けすぎると良いことはない、今回の反省。

花を描くのは難しいが、
この花にこんなに手こずるとは、まだまだ修行が足りぬ。

『彼岸花』
F4(24.2×34cm)ホワイトワトソン

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コメント 19

よしあき・ギャラリー

素晴らしいです。
非の打ち所がありません。
by よしあき・ギャラリー (2013-12-08 07:04) 

mimimomo

おはようございます^^
惚れぼれ~~~素敵ですね。
ヒガンバナもさることながら、木に張り付いたような蔦のあたりが良いなぁ~
こう言う庭にあこがれます。
by mimimomo (2013-12-08 07:04) 

ミモザ

感動のままに絵を描くなという説があると聴きました。
やはり少し時をおき冷静な心で描いたほうがいいのかな。
この絵をお描きになっている頃にナナちゃんが。。。
今、この落ち着いた色彩の彼岸花を仕上げられて
良かったと思えます。
by ミモザ (2013-12-08 13:16) 

gillman

彼岸花の佇まいが心に沁みます。

by gillman (2013-12-08 18:43) 

ponnta1351

お久しぶりです。
今年も残り少なくなりましたね。ナナちゃんが亡くなり、さぞお寂しくなったことでしょう。お察し致します。
私もぽん太が亡くなって1年8ヶ月経ちましたが、まだ泣いてしまいます。
なんか、彼岸花の絵からナナちゃんの臨終を想像してしまいます。スミマセン。

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ponnta1351
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よしころん
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海を渡る
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青い鳥
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ミモザ
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cafelamama
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はせお
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めもてる
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絵瑠
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maki
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makimaki
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ハマコウ
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mimimomo
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よしあき・ギャラリー
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ryo1216
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寂光
寂光

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コメント 4


よしあき・ギャラリー
素晴らしいです。
非の打ち所がありません。
by よしあき・ギャラリー (2013-12-08 07:04)

mimimomo
おはようございます^^
惚れぼれ~~~素敵ですね。
ヒガンバナもさることながら、木に張り付いたような蔦のあたりが良いなぁ~
こう言う庭にあこがれます。
by mimimomo (2013-12-08 07:04)

ミモザ
感動のままに絵を描くなという説があると聴きました。
やはり少し時をおき冷静な心で描いたほうがいいのかな。
この絵をお描きになっている頃にナナちゃんが。。。
今、この落ち着いた色彩の彼岸花を仕上げられて
良かったと思えます。
by ミモザ (2013-12-08 13:16)

gillman
彼岸花の佇まいが心に沁みます。

by gillman (2013-12-08 18:43)



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今年も残り少なくなりましたね。ナナちゃんが亡くなり、さぞお寂しくなったことでしょう。お察し致します。
私もぽん太が亡くなって1年8ヶ月経ちましたが、まだ泣いてしまいます。
なんか、彼岸花の絵から
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e-g-g さん
by ponnta1351 (2013-12-08 19:37) 

タックン

こんな風景を見たのがほんの前のような気がします。
2ヶ月はあっという間ですね。
ナナちゃんへの思いが込められた絵になったのでは^^

by タックン (2013-12-08 19:48) 

moz

確かに、感情ってうれしいこと、悲しいこと、etc etc ・・・、時間がたつと少し質が変わりますよね。色だと、鮮明なキラキラ感がだんだんと落ち着いた光沢に変わるみたいな感じがします。良くも悪くも熟成するのかもしれません。
感覚だけでなくてそこには理性も入ってしまうからなのかな?
お久しぶりです。e-g-gさんの新しい記事が読めてうれしいです。
第9、セルのベト全集を買いました。中でも一番よかったのは第9でした。ソロはそれほどでもないけれど、オケは抜群ですね。第3楽章、とても綺麗です。
しばらくずっと聞いています。 ^^
by moz (2013-12-09 08:07) 

e-g-g

◎よしあき・ギャラリーさん
>非の打ち所・・・
いやいや、非ばかりですよ。おはずかしい
次?は、もっとしっかりと描きたいものです。

◎mimimomoさん
ちょっと無造作な、
でもまったく手が入っていないわけでもない、
妙に気持ちの落ち着く一角でした。
蔦の張り付いた樹、これは楽しく描けました。

◎ミモザさん
勢いで描いてしまうか、時をおいて沈着冷静に描くべきか、
これは油彩、水彩、、、といった画法によっても違ってくるかもしれません。
メモ代わりのようなスケッチだけは、一気に描くべきと思いますが。

この絵、不満もありますがナナの写真の横に置こうと思います。

◎gillmanさん
夏が過ぎて、ふと気が付くと道ばたのあちらこちらに彼岸花、
花自身は光を求めて咲くのでしょうが、
どう見ても、咲いたところに光が射している、
そんなふうに見える、不思議な花ですね。

◎ponnta1351さん
残った二匹のネコを呼ぶときに、
つい“ナナ”と口をついてしまう今日この頃です。
ナナの死と彼岸花、巡り合わせでしょうか。

◎タックンさん
すっかりご無沙汰しています。
いつの日か元気なころのナナを描いてあげたいですが、
それまでは写真の横にこの絵を置いておきます。

◎mozさん
いつも、ありがとうございます。
仰るように時は感情の(ちょっと質は違いますがアイデアなども)質を変えますね。
その揺れが人間なのでしょう。

おや、セルのベートーヴェン全集を!これは、これは。
で、良いでしょ。
そうですね第三楽章、すごく清廉な響きですね、
かけがえのない音楽のひとつと思います。

ところで、mozさんの記事を拝見して、
久しぶりにセルの第九を聴きました。
一時期、(セルを)好きだけれど、何処かに僅かなズレも感じる、
そんな感覚が起きた時代?もありました。
が、久しぶりのセルの第九は、
私の中で新しいセル・チクルスが始まりそうな、そんな予感もします。
これまではエロイカがベストでしたが、それも変わるかもしれません、
いや、変わらないかな。

by e-g-g (2013-12-09 19:56) 

東雲

彼岸花・・・
今秋は バタバタと慌ただしく過ごしたせいで
見た記憶はあるのに、いつだったのか、どこだっだのか思い出せずにいます。
たった数ヶ月前のことなのに・・・
今年は色々あった1年でしたが、mozさんが書かれているように ↑
感情って 時間が経つとその質が変わってきているのを感じます。
良くも悪くも・・・^^;
by 東雲 (2013-12-09 20:49) 

mamii

素晴らしい作品になりましたね、素晴らしいです。
by mamii (2013-12-09 21:30) 

美美

素敵な一枚ですね!
by 美美 (2013-12-09 21:35) 

てっちゃん

 ご無沙汰をいたしておりました。小生も長いこと休んでいました。
 体調を崩していたこともありますが、同様に、筆を握りたくない
サボリ心もありました。まだ、迷っています。 きっかけは、幼友達
との再会でした。彼の交流展・催し案内が、広まっていないので
何とかして、力になれたらと思い、ブログに紹介しようと考えた
からでした。
 彼岸花、正直なところ、あまり綺麗な花と観ないで、難しくもあり
嫌厭します。やや、寂びし気に、よく描かれていると思います。

by てっちゃん (2013-12-09 22:51) 

engrid

彼岸花、
毎年、心惹かれます
あまりに一面に咲く姿より
植え込みの隅で、咲いてる、そんな処がいいですね

by engrid (2013-12-10 00:40) 

takenoko

季節外れではありますが、新鮮な感じがします。ボチボチのんびり更新をしてください。
by takenoko (2013-12-10 05:36) 

JF

赤いお花ですが、静かな あたたかい雰囲気ですね。
by JF (2013-12-12 13:20) 

COLE

ひさびさにe-g-gさんの絵を拝見しました
実はe-g-gさんの絵、やわらかいタッチで
惹きこまれるんですねぇ
by COLE (2013-12-14 20:59) 

e-g-g

◎東雲さん
四季のある国で良かった!と思うと同時に、
梅に桜に、新緑、紫陽花、あっという間に彼岸花、
そこに感情の変化も加わって、ほんとうに忙しいですね〜
目まぐるしく変わる季節の移ろいに、
“おいおい、ちょっと待ってくれよ”と言いたくなることもあります。

◎mamiiさん
ありがとうございます。
まだまだ満足のいかない出来ですが。

◎美美さん
ありがとうございます。
描いた当人は不満だらけなのですよ。

◎てっちゃんさん
ご友人の展覧会の記事、拝見いたしました。
風景画も良いですが「ボヘミアン」が印象に残ります。
豊かな感情の高まりとそれを画面に定着できる技が、
そこはかとなく伝わってきます。

どこか得体の知れないものを秘めているような彼岸花、
これまで、私も正面から見ることはありませんでした。

◎engridさん
凄く強い花ですね、いつも目に入っていながら、
どこかで避けていたような気がします。

◎takenokoさん
あまりのんびりしていると、季節も年もどんどん変わってしまいます。
もう少しペースを上げたいですね〜

◎JFさん
ほんとうは、もっともっと燃えるような赤なんですよね、
描いているうちに濁ってしまって、
でも、それでも良いか?と、ちょっと開き直りです。

◎COLEさん
ありがとうございます。
タッチも含めて、水彩画の難しさを感じる日々ですが、
これからは、もう少しペースを上げて描きたいものです。

by e-g-g (2013-12-16 18:23) 

OJJ

この彼岸花、浮揚感がありますね~何時ものe-g-gさんとは随分違って・・
by OJJ (2013-12-20 20:51) 

e-g-g

◎OJJさん
>浮揚感〜
あらためて自分の絵を見てしまいました。
しばらくサボっていたからでしょうね〜
タッチなど変わってしまったのかもしれません。
by e-g-g (2013-12-23 19:11) 

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