この春。

この春、庭の梅は見事な紅白の花をつけた。
鎌倉の段葛の桜、浄妙寺界隈では満開の桜もしっかりと見た。
三浦半島の里山に咲き乱れる山桜のその春色の饗宴も、
見事なものだった。
ごく最近は庭に咲く花の彩り、その豊かさに季節のエネルギーを感じる。
眼前に広がる季節の移ろいを目にしながら、
より春らしい春を感じられることが素直にうれしい。
やはり都心から移って良かった。

梅の花がほころび始めた頃、母が大腿骨を骨折して入院した。
３月はじめに手術、その後のリハビリ。
ふた月ほどの入院生活を送り、今週半ばに退院した。
入院中の見舞は三日に一度のペース、
その合間に要介護申請からその認定、
地域の支援センターやケアマネージャーとの打合せ。
そして仕事。

この間、私自身も風邪をひいてしまい、
四月の前半はいつになく不調だった。
年齢を重ねると風邪も長引くのだろうか、
完全に抜けたと実感したのはこの四、五日前のこと。

母の病院通い、風邪で寝込んだ日々、
絵を描く時間も、というよりその気力も湧かず、
気ぜわしく熱っぽく、あっという間に過ぎたこの春。
病院の窓越しの風景、里山の桜、そして庭に咲く花たち、
きっと何年経ってもその色彩の断片を思い出す、
そんなちょっと印象深いこの春だった。

さぁ、そろそろ絵を描こう。

＊写真はこの数日に庭に咲いた花々

コメント 21

お母様の入院、ご自身の体調不良、もう大丈夫でいらっしゃいますか。
週末また寒くなるそうなので、どうぞご自愛くださいませ。
それでも季節は確実に進んでいますもの。
by よしころん (2013-04-19 20:38) 

歳を重ねると何でもないようなことが、大事になります。
どうぞお大事になさいます様に（ご自分の体もね）
by 侘び助 (2013-04-19 21:24) 

いろいろ大変な春でいらっしゃいましたのね
どうぞお気をつけ下さいませ
この春の色合いは、また記憶に残る特別な思いのもの
日常の暮らしに戻られますように、
季節は皐月にと　移って参りました
by engrid (2013-04-20 02:07) 

おはようございます♪
お察しいたします。介護にかかる心身の負担は介護者を苦しめます。
私も母と過ごした年月を大切に思う反面、自分の生活がどんな風だったか
あやふやで思い出せません。燃え尽きたようです。
腑抜けになった自分を奮い立たせるべくフラフラと動き始めたところです。
e-g-g さんは絵をお描きになって下さいね。
ご自分をしっかり表現なさっていれば私のようにはならないかも。。と
思います。お風邪はしっかり治して下さいね(^^)
by ミモザ (2013-04-20 06:16) 

だんだんと日々が愛おしくなってきます。
by よしあき・ギャラリー (2013-04-20 06:23) 

おはようございます＾＾
お母様、お辛い日々を過ごされて、大変でいらっしゃいましたね。
歳を重ねると、ちょっとした事でも大事に至ってしまいますから...
お見舞い申し上げます。お大事になさってくださいませ。

風邪はお疲れからだと思います。病院通いは結構体力を消耗しますね。
私も主人の入院ですっかり体重が落ちてしまいました。
e-g-gさんはもう体調も戻られたご様子で良かったですね。
そろそろ春の海や、鎌倉辺りの景色を拝見できるでしょうか...
楽しみにお待ちしております。


by いろは (2013-04-20 07:21) 

大変でしたね。人間社会に様々な事が起こっても、季節はちゃんと廻ってきますね。
体調が悪いと、制作意欲も湧きません。また綺麗な作品を楽しみにしています。私の絵の道具はすっかり眠って居ます。
by ponnta1351 (2013-04-20 09:09) 

こんにちは＾＾
それは難儀な春でしたね。
お母様は退院されておめでとうございます。
しかしこれからもまた大変ですね。お大事になさいますように。
e-g-gさんもお風邪だったとは、、、今年は皆様長引いていらっしゃる。
楽になられてよかったです。でも引き戻さないように、くれぐれもご自愛くださいませ。
by mimimomo (2013-04-20 12:24) 

お母さまのケガ、大変でしたね。
お年を召した方でもありますし、無事に退院されて少し安心されたかと思います。
この春は寒暖差が激しくて、風邪をひく方も少なくなかったかと。
そんな中でも、季節の勢いを感じると活気が出ますね。
また次の作品も心待ちにしています。（ワタシも描かなきゃ・・・）
by しろのぽ (2013-04-20 14:37) 

遅ればせながら　お母様　お見舞い申し上げます。
昨日今日と冬へ戻ったかのような気候ですが
どうかお気をつけて下さい。。。


by 獏 (2013-04-21 11:18) 

今年は極端な天候不順の春ですね。
今日も冬に逆戻りかと思えるほどの寒さでした。
若くない身には本当に応えます＾＾；
e-g-gさんもくれぐれもお大事に・・・。
早く絵を描ける環境になれるといいですね～
by タックン (2013-04-21 19:42) 

大変な春だったんですね。おつかれさまです。
私も久しぶりに長い風邪をひいて、しばらく変な咳をしていました。
妙に印象に残る景色ってありますね。
とりたてて素晴らしい景色というわけではない、
電車を待っていた駅のホームからの景色とか。
病院の窓からの景色というのは、同感です。
by deko (2013-04-22 00:10) 

こんにちは(⌒∇⌒)ノ"
きれいにいけられていますね。
by つなみ (2013-04-22 13:22) 

◎よしころんさん
コメント、ありがとうございます。
先週末はほんとうに寒かったですね、
退院した母も寒い寒いと嘆いていました。
穏やかな春は何処かへ行ってしまったようですね。

◎侘び助さん
お気遣い、ありがとうございます。
その状況が目の前に現れて初めて分かることが、
たくさんありますね。
前向きに進みたいものです。

◎engridさん
ありがとうございます。
ちょっとざわついた春でしたが、
そのぶん様々な色が印象的に目に映りました。
来週は、もう皐月なのですね。。。

by e-g-g (2013-04-24 13:22) 

◎ミモザさん
ありがとうございます。
その状況にならないと分からないことは多々ありますが、
介護はその典型ですね。
医療、介護、それらを支える地域のシステムなどなど、
いろいろと勉強になることもありますが、
とにかく精神的に疲れますね。
この先、介護とも上手く付きあって、
絵を描く心持ちも忘れないようにしたいものです。

◎よしあき・ギャラリーさん
一日一日を大切にしたいですね、
と、言うのは簡単なのですが。

◎いろはさん
お気遣い、ありがとうございます。
さほどの体力を使うわけでもないのに、
病院通いというのは、なぜか疲れますね。
きっと気疲れなのでしょう。
日増しに濃くなる木々の緑を眺めながら、
そろそろ筆も走らせたいですね。

by e-g-g (2013-04-24 14:26) 

◎ponnta1351さん
俗世に何が起きようと自然のリズムは止まらない、
そんな思いを強く感じた春でした。
＞制作意欲
そうですね、そろそろ手を動かしたいですね、、、

◎mimimomoさん
ありがとうございます。
母はかなりの高齢ですから、たしかにこれからのほうが大変でしょう。
その意味でもまずは体力ですね。

◎しろのぽさん
陽差し、花、木々の緑、
いろんなモノたちから訴えかけてくるものを
これまで以上に敏感に感じた春でした。
ほんとうなら、春はノホホンと過ごしたいものですが、
いろいろありますね〜

by e-g-g (2013-04-24 17:32) 

◎獏さん
お気遣い、ありがとうございます。
今日（24日）も雨雲が凄いスピードで飛んでいきます。
なかなか落ち着かない春ですね。

◎タックンさん
先週末の寒さは月を間違えるほどでした、
そろそろ春らしい春を満喫したいですね。
そして暖かな陽差しを受けながら描きたいものです。

◎dekoさん
景色の見え方は気持ちの有り様で変わり、
その印象の残りかたもさまざま。
絵を描くことも、そのあたりを掴むための行為なのでしょう。

◎つなみさん
庭の花が一斉に咲き始めました。
それをちょっといただいて部屋に置く。
この季節の楽しみのひとつでしょうね。

by e-g-g (2013-04-24 20:43) 

ご無沙汰しておりますが・・・_(._.)_
その後のe-g-gさんの体調、そしてお母様はいかがお過ごしですか？

＞病院の窓越しの風景、里山の桜、そして庭に咲く花たち、
きっと何年経ってもその色彩の断片を思い出す

この心情・・・、とってもよく分かります。
昨年の夏に母がクモ膜下で倒れ、約5ヶ月入院しました。
その間の、病室からの風景は、辛かった日々などと共に
時々思い出されます。
親はいつまでも元気ではないんだ・・・と実感した日々。
年を重ねる、って　そういうことなんですね・・・。
by 東雲 (2013-04-29 14:26) 

先日は楽しいひと時をありがとうございました。
それっきりでごめんなさい。私もあわただしい春でした。

綺麗なお花ですね。
全部お庭からとはうらやましいです。
郊外の生活にあこがれつつも、家族の無い私は
便利な都心を住居に選ばざるをえません。

お母様、大変でしたね。私の母も同じ所を骨折しました。
友人のお母様も。多くの方が同じ場所を折るみたいです。
私たちも長生きするとそうなるのかもしれません。
とにかく日々の変化を受け入れて行くしかないと。

花に慰められ、その世話でくたびれています。

５月末と６月初めに発表会があります。
それが終わったらまたお邪魔したいです。
私たちの変化を確認し、なぐさめあいましょう。
奥様にお宜しく。
by anan (2013-05-02 10:48) 

遅れ馳せながらお見舞い申し上げます。筋肉にとって２カ月は長いです～
焦らず、慌てず、諦めず・・・
by ＯＪＪ (2013-05-30 21:48) 

◎東雲さん
せっかくコメントを頂いたのに、
ひと月も過ぎてしまいました、遅くなって恐縮です。
おかげさまで母はだいぶ元気なってきました。
でも、これまで大きな怪我も病気もない人でしたから、
今回の骨折は堪えたようです。
＞親はいつまでも元気ではないんだ・・・
頭では分かっているつもりでも、
いざ、それを実感させられる事実が目の前に現れると、
やはりちょっと慌てますね。

◎ananさん
とんでもなく遅い返信スミマセン、もう発表会ですか？
明日（６月１日）は逗子の花火大会、そろそろ夏モードです。
季節の変化を確認しに、またお越しください。

◎ＯＪＪさん
お気遣い、ありがとうございます。
母はだいぶ元気になりました。
でも、もう大丈夫と思ったときが危ないとか、
焦らず、慌てず、諦めず、ですね！

by e-g-g (2013-05-31 20:05)