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愛宕神社、季節外れの一枚。 [水彩画とスケッチ]

20110429_atagojinja.jpg

東京港区の愛宕神社。
その黄葉を忘れないうちに描いておこう、
早くしないと桜も咲いてしまうし。
そんな思いでいたのは3月に入って間もない頃だった。
描き始めてまもなく地震が起きた。
それから、今まで味わったことのない時の流れが過ぎ、
途中で止まった筆はずっとそのまま。
ひと月以上も経ってようやく描き上げた。

この愛宕神社は京都の総本社と同じく防火・防災に霊験があるとされる。
そして愛宕の名の付く神社は全国に約1000もあるという。(参照:Wikipedia)
もちろん東北地方にも多くの愛宕神社があるに違いない。

その千に近い数字は、いつ起きるかもしれない災いと対峙しながら、
人々がいつも意識の目を向けてきた証なのだろう。

F6(40×31cm)ホワイトワトソン
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sako

心が落ち着かない中では絵を描く事は難しかったでしょう。
でも、ようやくe-g-gさんの暮らしの中に落ち着きが戻ってきたのだったら良かったです。^^
by sako (2011-04-30 00:37) 

mimimomo

おはようございます^^
愛宕神社と言うのはそう言う神様でしたか。これからは見かけたらお参りしなくちゃ。
素晴らしい絵が完成してよかったですね^^
by mimimomo (2011-04-30 05:55) 

よしあき・ギャラリー

階段の描写、迫力があり、美しいです。
時間の積み重ねを感じて、観るほどに迫ってきます。
脱帽です。
by よしあき・ギャラリー (2011-04-30 07:32) 

カズ−

仕事の合間にこの階段を上りました。

震災が起き、今まで当たり前だと思っていたことが
いかに幸せなことであったか、或いは贅沢過ぎであ
った等々考えさせられました。
by カズ− (2011-04-30 09:07) 

ナツパパ

素晴らしい絵ですね、ずっと見入ってしまいました。
この一月半、平凡な、いつもの日々が、これほど愛おしいものだった、
と思い知らされた日々でした。
by ナツパパ (2011-04-30 09:29) 

gwan3

防火・防災に霊験あらたかな神社を描こうと思われたのも、なにか虫の知らせがあったのかもしれませんね。
急な石段が、復興への道のりのようにも見えますね。
by gwan3 (2011-04-30 10:31) 

絵かきさん

揺れる・を恐れ何もせず。
今日は爽やかな絵・見せて頂き
有難うございました。私も心大きく
なった気がしてます。
by 絵かきさん (2011-04-30 13:28) 

いろは

こんにちは^^
心が落ち着かないと、なかなか描けないものでしょうね〜
やっとe-g-gさんの絵を拝見できましたこと、嬉しく思います。
階段の描写が素敵ですね♪ 急な石段が迫力あり、登るのを躊躇しそうです(^^;
by いろは (2011-04-30 13:46) 

ぶんじん

直接被災はしていなくても、不安な状態がずっと続くと心も身体も沈んで来ちゃいますよね。
この階段、秋はこんなに綺麗な景色だったとは知りませんでした。次のシーズンには見に行ってみたいな、これは。
by ぶんじん (2011-04-30 18:17) 

海を渡る

昔の人は、災害の怖さを身を持って分かっていたんでしょうね。
絵を見て荘厳さが伝わってきます。
by 海を渡る (2011-04-30 23:48) 

しろのぽ

季節が変わるとみんな忘れちゃう(笑)ワタシは、その記憶力と持続力を尊敬してしまいます。
黄色い葉の、まぶしく輝く黄色がとてもきれいですね。
愛宕神社は、故郷である福岡市にもあります。
どのような神社かは知りませんでしたが・・・(^^;
海を臨む高台にあるのも、何か意味があるのかと思います。
by しろのぽ (2011-05-01 00:15) 

ミモザ

お久し振りでした。この階段が愛宕神社をあらわしていますね(^.^)
階段はこうやって描くのですか。雰囲気が出てます。
京都の愛宕山は結構、険しい山らしくて町内の役員さん数人で登って
「火廼要慎(ひのようじん)」の火伏札を頂いて来られます。
うちにも貼ってありますが有り難味が増します(^O^)
by ミモザ (2011-05-01 10:42) 

youzi

素敵な絵ですね。
うちの方にも愛宕と言う場所があるので
えっ、近くのかなって思いましたが、
港区なんですね。
by youzi (2011-05-02 21:13) 

yumi

こんにちは 久しぶりにe-g-gさんの絵が見れてうれしいです。
美しさと力強さに圧倒されました。さすがです。
それにしてもこの階段は人を拒んでいるように見えます。
この厳しさを乗り越えて参拝するのですね。いつの時代でも災害が恐かったのでしょう。今回の地震もとても人事とは思えないです。

by yumi (2011-05-03 00:00) 

いそしぎ

黄色い葉と鳥居の色姿がとても美しいですね。
まっすぐ伸びる階段は、私に登ることを許されるでしょうか?という威厳を感じます。
by いそしぎ (2011-05-03 10:24) 

ももこ

何か気力がなさそうに思い心配してましたが絵筆握れてよかったです、
いつ拝見しましてもみずみずしい明るい絵で気持が和みます。
何と言ってもこんな絵をかける方ただただ尊敬します(笑)
by ももこ (2011-05-03 13:52) 

JF

素敵な作品ですね(^^)
階段の規則正しい美しさが
黄葉の美しさと共に そこにありますね(^^)

by JF (2011-05-03 21:03) 

e-g-g

◎コメントをいただいたみなさま
いつも、ありがとうございます。
震災を境に見えるもの感じるものが、がらっと変わりました。
身の回りも雑事がいろいろあり落ち着かない日々の連続、
絵からもちょっと遠ざかっていました。
さらには、皆様のブログへお邪魔するのも怠りがち、
まぁ、そんな時期もあると思いつつ、失礼いたしました。
絵のほうはぼちぼちと描いていきます、
どうぞ、これからもよろしくお願いいたします。
by e-g-g (2011-05-05 11:30) 

e-g-g

◎sakoさん
いろいろあって、描く気力充実とはなっていませんが、
焦らず、ですね。

◎mimimomoさん
いつも、ありがとうございます。
ちょっと調べたら、“そういう神社”だそうです。
これからは、ちゃんとお参りしないと。

◎よしあき・ギャラリーさん
この階段には描く気を刺激されました。
新緑の背後の階段も描いてみたいものです。

◎カズーさん
この階段、てっぺんから見下ろすとかなりの高度感ですよね。
3.11は、暮らし方を見直すきっかけにしたいものです。

◎ナツパパさん
ありがとうございます。
“いつもの日々”を支えるために、
どれほど多くのことが必要だったのか、
そんなことを考えさせられました。

◎gwan3さん
この愛宕神社は、その昔は目の前に海が広がっていたようです。
きっと、いろんな意味で守り神だったのでしょう。

◎絵かきさん
ありがとうございます。
ちょっとした地震にも敏感になってしまいました。
また描きますので、よろしくお願いいたします。

◎いろはさん
心落ち着かぬ日々は、みなさん同じと思いますが
身の回りもいろいろありまして、ちょっと絵から遠ざかっていました。

将軍家光の時代に、この階段を駆け上った侍の故事がありますね。
(「出世の階段」と呼ぶそうです)
近年、それを再現した人がいるようですが、
歩いて登るのもちょっとドキドキするような階段、信じられません。

◎ぶんじんさん
この神社、階段を登ってみると良いところですよね、
都心に残された貴重な空間と思います。
そろそろ元気をもらいに行ってみますか、、、

◎海を渡るさん
防災の神様がそんなにたくさんあるんだ!と
ちょっと驚きました。
それだけ災害国なんですよね、日本は。
by e-g-g (2011-05-05 11:31) 

e-g-g

◎しろのぽさん
写真もちょっと見ましたよ、
でも、絵を描くには記憶のほうが頼りになるみたいですね、
現地の生の光景や写真は、とにかく見えすぎて、
つたない眼はいろいろと誤魔化されます。
記憶フィルターをかけて、ちょうど良いのかもしれません。

この神社のある愛宕山は都内では珍しい自然の山だそうです。
やはり高台は安全ということかしら。
ところで福岡の愛宕神社は高台ですか?

◎ミモザさん
頭の中で周りのビル群を消去すると、
この場所に神社があるのも納得できる地形です。
きっと先人は、いろんなことが見えていたのでしょうね。
例大祭ではこの階段を御輿が登るそうです。

◎youziさん
コメント、ありがとうございます。
参勤交代が江戸の愛宕の分霊を各地に広めた、
と、この神社のホームページにありますが、
さて、youziさんの近くの愛宕神社はどうなんでしょう?
by e-g-g (2011-05-05 11:51) 

e-g-g

◎yumiさん
ずっとご無沙汰続きでスミマセン
この階段がなかったら、ただ銀杏の木だけならば、
やはり描かなかったでしょうね。
描き終えてみると、もう少し階段に気持ちを込めればよかった、
そう思います。

◎いそしぎさん
この階段、ちょっと気合いがいります。
上から見下ろすと怖いくらいです(高所恐怖症なので)
でも、すぐ横の女坂なら大丈夫、
私もブラブラしながら、そちらを登ります。

◎ももこさん
ご心配かけてま〜す
別段そんなに落ち込んでいるわけではないですが、
なんというか、、、
絵はまだまだですよ。
そこに込める気持ちを、
もっともっと研ぎ澄まさないといけない、
描きながらそんなことばかり考えてます。

◎ J F さん
季節が変わってしまうと、
この黄葉の色が実に貴重だったのだなぁ、と思います。
次の秋はどんな色に見えるか?楽しみです。
by e-g-g (2011-05-05 12:01) 

タックン

私の田舎にも「愛宕神社」がありました。
特にいわれを知ることなしに 
毎日犬の散歩に行っていたものです^^
震災以降 多くの人と同じように
心のざわめきがなかなか静まりませんでした。
by タックン (2011-05-05 21:52) 

Combat!

お久しぶりです。こんな状況ですから絵を落ち着いてはなかなか描けないですね。背景に栄える黄色の銀杏が鮮やかですね!とても綺麗です。
愛宕神社が1000社もあるとは知りませんでした。それだけ日本では地震や津波、噴火など災害が起きていたのですね。今の日本人はそれを知らなかっただけですね。
by Combat! (2011-05-05 22:52) 

Jetstream777

いい絵、特に登っていく階段の感じが良く出ていますね。 !(^^)!
by Jetstream777 (2011-05-09 21:35) 

anan

まあ!愛宕神社。
男坂をお描きになったのね。良く雰囲気が出てます。

私、港区の講座を受け、「芝地区 まちの語り部」として認定されました。
いい加減の年になったので、地域に添って生きて行こうと。
そこで習ったのですが、ここは23区で一番高い山だそうです。
標高25.7メートル。神社の境内には三角点もあります。

私はいつも意地になって、この階段を上ります。まだ若いつもりです。
by anan (2011-05-10 20:32) 

e-g-g

◎タックンさん
愛宕神社は全国各地にあるようですね、
この火を治める神様の多さは、
人々がそれだけ救いを求めていたということでしょうか。

◎Combat!さん
描くことに目が向かないんですね〜
いずれだんだんと、と思っています。

◎Jetsteam777さん
ありがとうございます。
描いているうちに階段が主役なのだと気付きました。
初めは銀杏の黄葉に目がいっていたのですが。

◎ananさん
庭先でちょっと失礼いたしました。
東京でも地域に沿って生きるのは大事なこと、
先人の残したものも、ちゃんと見たいものです。
神社の三角点は一昨年(かな?)に訪れたときに、
発見しましたよ。
で、ちゃんと男坂を登りましたよ、ちとツカレました。
by e-g-g (2011-05-12 15:50) 

東雲

私が4月の初めに参った愛宕神社も
全国に数ある中の1つ、なのでしょうね!
長い長い階段が かなりキツカッタのですが、
こちらの階段もそうなのでしょうか?^^

それにしても e-g-gさんの絵は いつも素敵ですね!
by 東雲 (2011-05-19 16:48) 

e-g-g

◎東雲さん
愛宕神社、やはりありましたか!
芝の階段もかなりきついですよ、
でも、この階段を馬で登る行事があるそうです。
なんでも江戸時代の故事に則っているとか。

ちょっと落ち着かない日々が続いていまして、
なかなか描けません。
もう少しは描きたいのですが。
by e-g-g (2011-05-19 23:28) 

mwainfo

愛宕神社、折に触れ訪れます。息が切れずに、ここの階段の上り下りができるうちは健康です。さらりと絵を描けるのはとてもうらやましい。

by mwainfo (2011-05-20 23:21) 

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