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世田谷の静嘉堂文庫。 [水彩画とスケッチ]

20090110_Seikado.jpg

 金曜日の嵐のような雨が上がり、土曜日の東京はまた冬晴れが戻った。が、風が冷たい。世田谷の岡本にある民家園と静嘉堂文庫を訪れたが、日なたはともかくとして日陰はやはり寒い。冬の冷たい風が容赦なく素手に吹き付ける。まぁ、この風のおかげでキリっとした気持ちの良い晴れになるのだけれど。

 スケッチには紙が反射しない日陰のほうが良い。ほんとうは日向ぼっこでもしながらぬくぬくと描きたいけれど、紙に直射日光が当たると眩しい。もちろん日陰が無いときはしょうがないが、基本は日陰を選んで描く。そんなわけで、寒さに震えながら手を走らせる。思い立ってスケッチを始めた去年の十月、あの頃は暑くもなく寒くもなく、実に快適に描けた。冬の屋外スケッチはちょっと大変だ、と覚悟はしていたけれど、やはり。

 友人の水彩画家の作品には厳寒の北海道で描いたものも多い。当然のことながらそうとうな防寒スタイルらしい。そのうえで“ホッカイロが無かったらとても我慢できない”と話していた。

 雪国で暮らす人たちは、空がこんなに青くなるだけありがたいと思いなさい!、ときっとそう言うことだろう。東京の、そんなぬるい環境では「寒い」などと言ったら罰が当たりそうだ。しかも今回は楽をして現地までクルマで出かけたというのに。

 今回のサイズはF6。ざっと41cm×32cm、ほぼA3判に近い。これは描きやすい大きさだ。紙の方は初めて使うコットマン。ワトソンに慣れてしまったので勝手が違う。「中目」という紙の目も影響しているかもしれない。いずれ、粗目も試してみよう。

 それはともかく、建物の垂直線が傾いている。寒さのせいで手が縮こまってしまったか?いけないなぁ

 同じ敷地内の静嘉堂文庫美術館は、去年の二月下旬に『茶碗の美 国宝曜変天目と名物茶碗』を見るため訪れている。あのときは早春の明るい陽射しを受けて梅が咲き誇っていた。その頃、また来てみたい。


静嘉堂文庫・東京世田谷(2009年1月10日)
F6 コットマン
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のすけの母

静嘉堂文庫という名を全然知らなかったので、今ネットで調べたところです。
東洋の古美術品が収蔵されているのですね。
所蔵品の紹介を見ていたら、たいそう心が惹かれました。

今回もステキな絵ですね。
ところで……
e-g-gさんは、描かれた絵はどうやって保存されているのですか?
近日画集を刊行されるとか?

by のすけの母 (2009-01-11 20:56) 

HEIJI

そう、自分も茶碗の美 国宝曜変天目と名物茶碗展の時に初めて訪れたのでした。
良い建物ですね。

寒さが伝わってくる感じもします(^^;
by HEIJI (2009-01-14 23:13) 

masa

去年、天目見に行きましたね~
春にもまた。。期待です(^v^)
春の岡本界隈はいいです。花の香がします

by masa (2009-01-15 22:38) 

murasawa

雪国の人は青空この時期は見れないですもんね~ 
この青空 ありがたいことですね^^
by murasawa (2009-01-16 10:21) 

e-g-g

◎のすけの母さん
静嘉堂文庫には良いものがたくさん残りました。
文化的な面では財閥の力も納得です。
ここの収蔵品のトップはやっぱり曜変天目の茶碗でしょう、
去年、見たときは素直に感激しました。

絵の保存ですか?
ばさっと適当に、ですよ。
まだ点数も少ないですからね。
画集!? 夢には描いていますけれど、、、

◎HEIJIさん
早いもので、あの茶碗展からもうすぐ一年ですね、
あの曜変化天目茶碗は、
もういちど、いや何度でも見たいものです。

◎masaさん
曜変天目、masaさんもご覧になったんですよね、
あれは良かった、、、

岡本界隈はとにかく緑が豊富、
それと国分寺崖線のおかげで、風景の変化が面白いですね。
あのクルマだらけの東名や環8の近くとは
とても思えません。

◎murasawaさん
一昨日も、金沢から来た人と話していたら、
この東京の青空は癪に障る!と、、、

by e-g-g (2009-01-16 16:19) 

e-g-g

◎xml_xslさん

◎takagakiさん

◎スカピオサさん

◎甘党大王さん

◎東雲さん

◎こぎんさん

◎はじ坊さん

いつも、niceをありがとうございます。

by e-g-g (2009-01-16 16:20) 

barbie

寒い中でのスケッチお疲れ様でした。夏場の日陰はいいですが、冬は寒そうです。でもe-g-gさんのスケッチからはそんな寒さがみじんも感じられないのはさすがですね。
by barbie (2009-01-16 22:40) 

井上酒店

確かに冬場に長時間外で絵を描く事は、ある意味拷問的な所もありますよね。でも確かに北海道に比べると、東京は暖かいとしか言いよう無いですね(苦笑)しかし紙でも大きさも違えば、材質も違うんですね。どの紙が何にむいているとかもあるんでしょうか?結構そう言うの気になる人なんですよね(笑)
by 井上酒店 (2009-01-21 23:06) 

e-g-g

◎barbieさん
自分から好んで風を切るバイク、
じっとしているところへ風が吹き付けるスケッチ、
どっちが寒いでしょうね〜
いずれにしても、その冷たさを知っているからこそ、
他の季節が待ち遠しくなるのでしょうね、
夏はちょっと堪えますけど。

◎井上酒店さん
冬の関東平野というのはほんとうに恵まれている、
と天気予報を見ていると思いますね。
スケッチの紙は、まだ三種類ほどしか試していません。
いずれ使おうと買ってある紙がワタシを待ってます。
とにかく試行錯誤あるのみですね。

by e-g-g (2009-01-24 08:06) 

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