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デジタル・バッハ・エディション+iPod [聴く・クラシック音楽]

 いつかは出るのだろう、と思っていたら思いのほか早く出現した。『デジタル・バッハ・エディション+iPod classic 80GB』。J.S.バッハの音楽を、一台の i Pod に容れたもの。CDに換算すると172枚分という。
 ドイツはhansslerというレーベルのバッハ・エディション、その全曲と全ジャケット、オリジナル歌詞が入っているそうだ。(発売は10月20日)
http://www.hmv.co.jp/product/detail/2777580

 今年の春に発売されたドイツ・ハルモニアムンディの50枚組セットはその低価格に驚いた。でも、そのボリュームも聴き方も、まだ「予想の範囲」だった。
 このハルモニア・ムンディに限らず、CDはまだまだ昔のレコードのイメージの延長線上にある。LPに比べれば小さくなったけれど、たとえば10枚組のCDのセット物はそれなりのボリュームも存在感もあるし。


 デジタル・エディション、いずれはモーツァルトもベートーヴェンも出てくるだろう。さらには、ワーグナーもマーラーも。あるいは「カラヤン・デジタル・エディション」なんていうのもありそうだ。もっとも、80GBのi Podにはバッハですら「数十GB」の余裕があるらしい。作品番号が数十の作曲家の場合、もっと容量の少ない、たとえばi Pod Shuffleあたりでも用が足りてしまうかもしれない。

 『デジタル・バッハ・エディション+iPod』にはヘッドフォンが付属するが、i Pod Hi-Fiなどでも聴けるはずである。もちろん外部スピーカに繋げば既存のオーディオシステムでも聴けるだろう。
 この仕組みを拡大想像していくと、いずれは、『デジタル・バッハ・エディション+タンノイのスピーカー』(いやBOSEでもなんでも良いけれど)、そんなカタチも有り得るかもしれない。メモリー化された音楽は、オーディオのスタイルも変える。

 すでに楽曲のダウンロード販売も普通になった。そんな時代に言うのもちと時代遅れかもしれないが、SPからLPのレコード、そしてCD。何十年か続いたディスク(円盤)の時代は、意外に早く終わるのかもしれない。

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コメント 6

masa

こんな販売方法あったんですね~(>_<)
びっくりしました!!
うちも昔のデッカイi Podをアンプに繋げてますよー
大容量って素晴らしいです。。CD引っ張り出す手間がなくなりました

でも、ジャケ買いが無くなってしまうのも寂しい気が。。
by masa (2008-09-05 22:54) 

e-g-g

◎masaさん
ワタシもジャケ買いは得意ですよ〜
レコード芸術とか、そういった雑誌を見なくなってからは
圧倒的に店頭での勘、要するにジャケ買いです。
i Pod化された音楽にも、きっとジャケットに相当する
衣は必要なのでしょうね。

by e-g-g (2008-09-09 20:08) 

e-g-g

◎xml_xslさん

◎カフェオランジュさん

◎としゆきさん

nice、ありがとうございます。

by e-g-g (2008-09-09 20:09) 

井上酒店

僕個人的には、iPodは凄いと思うし、欲しい物の1つではあるのですが、正直、データとしての音楽は余り好きではないんですよね。やっぱり物があって、ジャケットがあってが好きですね。でも時代なので仕方ないんでしょうけどね。
by 井上酒店 (2008-09-09 23:11) 

e-g-g

◎井上酒店さん
私はi Pod Shuffleを使ってます。
といっても、ごくたまにしか使いません。
でも、この曲を集中して聴きたい!というときに
意外と便利ですね。

この先の音楽ソフトのカタチって、
いったいどうなっていくんでしょうね。

by e-g-g (2008-09-11 14:32) 

e-g-g

◎dalandさん

◎甘党大王さん

ナイス、ありがとうございます。

by e-g-g (2008-09-22 07:01) 

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