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プチの事故死 [ねこ と いぬ]

 今朝、ご近所の縁から面倒を見ていた地域ネコの一匹が、クルマにはねられて死んだ。

 すでに4匹いたうちの一匹は、今年の始めから姿が見えない。この一匹は他の三匹とは遠縁関係のため、そもそもちょっと離れた存在だった。毎晩、夕食を終えると何処へともなく出かけていった。たぶん今は余所で暮らしているはずだ。

 残った三匹の関係は母ネコと息子達である。その息子のうち小さい方を「プチ」と呼んでいた。あまり警戒心の強くはない、優しいネコだった。
 それでも、人一倍臆病なところもあって車道には出なかった。いちどだけ、用事で出かける私の後を付いて道路を渡ろうとしたことがあったけれど、抱きかかえて「家」に戻すと、もう着いてこなかった。この子は大丈夫だろう、そんな安心感もあった。ただ、万が一ということもあるので、いつも気にはなっていたけれど。

 玄関前に居着いてから一年半、冬には毎晩カイロと湯たんぽを置き、そして毎日の食事。悪さをするわけでもなく、人間が姿を見せれば、ほんとうに嬉しいといった顔付きですり寄ってくるネコ達。そんな三匹の中でも人恋しさをいちばん表に出すのが「プチ」だった。

 クルマにぶつかってさほど時間が経っていなかったと思われる。雨に濡れたカラダを拭くと、まだ体温があった。気のせいか少し動いているようにも見える。あわてて行きつけの動物病院に運んだが、すでに事切れていた。推定年齢六歳。目立った外傷もなく、口元から流れていた血をきれいにして白いバスタオルにくるんで眠らせた。口元に大好きだったパンを置いた。

 危惧していたことではあった。できることなら家の中に入れてあげたかった。ただ、すでに居る我が家のワガママネコどもと上手く折り合いが付くとも思えず、そのままにしていた。やはり後悔の念は残る。
 幸い残った二匹(「おかあさん」と「シロ」と呼んでいる)は、きわめて警戒心が強い。だからクルマと喧嘩することもたぶん無いとは思うけれど。。。

 知らないところで、知らないネコが、いや他の動物たちも、知らない内に事故にあったりあるいは病気のため死んでいく。彼等のすべての命を救えるわけではないから、これは致し方ない。それでも、毎日顔を合わせ情の移ってしまった生き物の事故死は辛い。

 いつも夜遅くに様子を見るのだけれど、昨夜はそれをしなかった。夕方の食事が、会った最後だった。

 形だけかもしれないけれど、これから「お別れ」をしてあげよう。

*生前のプチの写真を載せるのは、切なくなるだけなのでやめておきます。
コメント(2) 

コメント 2

マダム・リー

残念です。
毎晩e-g-gさんのとこでお食事して、冬はカイロであたたまる
ことのできた1年半、きっととても幸せだったでしょう。
残った「おかあさん」と「シロ」が無事に静かに生きていけます
ように。

by マダム・リー (2008-05-11 18:50) 

sanjinsai

プチの冥福を祈ります。
by sanjinsai (2008-06-24 20:47) 

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