春の日の、フォーレ。 [聴く・クラシック音楽]
風もほとんどないのに、満開の桜がときおり思い出したように揺らめく。人の視線を察知してポーズをとるように。
今日は、そんな絵に描いたような春の一日。でも、急に寒さが戻ったり、気紛れのように突風も吹いたり、春の陽気には優しさと激しさが同居する。かんたんに言えば、気むずかしい季節。
フォーレが、そんなつもりでこの曲を書いたとは思えないけれど、今日の気分にはぴったり。「ピアノ五重奏曲第1番 ニ短調 Op.89」。巾の広い繊細なアルペジオが桜の揺らめきそのもの、にキコエル。演奏はJean Hubeau(pf)+Quatuor Via Nova、エラートの廉価盤。二枚組で990円は安すぎる、と思う。
eguchi さん、こちらにもお邪魔します。
フォーレのピアノ五重奏曲第1番ですか。残念ながら、聴いたことないです(たぶん)。でも、「巾の広い繊細なアルペジオが桜の揺らめきそのもの」という文章を読んで、その通りじゃないかなって勝手に想像しています。上っては下るピアノの音が、桜の花びらがひらひら舞う様に合うんじゃないかなって。
フォーレが演出する春。素敵です。
by ポッチ (2007-03-30 03:30)
◎ポッチさん
この曲、ほんとは二番を目当てに買ったCDにたまたま入っていたものです。私もフォーレは強くないんですよ。音楽史的意味とか楽曲の特長とか、そういう難しいことはまったくノーマークです。でも、そんなこと知らなくても、気持ちにスッと入ってくるのを見つけると、ウレシイものですね、それも一枚495円だったりすると尚更です。
by e-g-g (2007-03-30 10:38)
eguchiさん、おはようございます。
桜の揺らめき、冒頭のピアノが本当にそんな感じ。
CDでは2枚で990円! 同じ演奏のエラートLPは一枚2500円
だったかな。もっと聴かねばもったいない。^_^;/
by 丘 (2007-04-30 09:14)
◎丘さん コメント、ありがとうございます。
そうですか、LP時代は2500円もしたのですか!このCDは五年ほど前に何気なく買いました。“これぞ名盤!”“珠玉の名演奏”といった売りの文句もなく、ショップの棚にさり気なく並んでいるのを見て、これは良いかもしれない、と思ったものです。
知っている曲といえばエレジーくらい、フォーレは、まだまだ知らない曲ばかりです。一曲ずつ丁寧に聴きたいものと思ってます。
by e-g-g (2007-05-01 11:03)