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ザ・ケルン・コンサート [聴く・クラシック以外]

1975年1月24日、ドイツ、ケルンのオペラハウス。
キース・ジャレットの「ザ・ケルン・コンサート」の演奏から今日で32年。



 “ジャンルの枠を越えた至高の名演!”などと、よく耳にする。こういった常套句は、ほとんどの場合、その演奏の本質を伝えていない。ジャンルは、その様式から技法まで固有の作法に則りつつ、美や真実を追い求めた結果として、必然的に生まれるものである。闇雲にその枠を越えればよいというものでもない。

 ただ、それでもそんなジャンルの意識を忘れさせる表現はある。「ザ・ケルン・コンサート」はその確かなひとつと思う。聴くたびに感じる「構成力と叙情性の調和と美しさ」、それはすでに“クラシック”である。


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(SWR)

はじめて聴いたのは友人の部屋。90分のカ
セットテープに録音し繰り返し聞きました。
やがてレコードを手にいれ、もっと後になっ
てCDも。劣化しないというのは素晴らしい
事です。その頃そこで感化されいまだ愛聴盤
なのはジャコパストリアス。
by (SWR) (2007-01-24 18:50) 

Montego-Blue

こんばんは。
1975年は私のオートバイと同じ年式です。音楽にも古さや時代の反映やその時の新鮮さ等の感覚ってありますか?
音楽は鈍い私なので、ちょっと感想聞かせてください~。
by Montego-Blue (2007-01-24 20:20) 

キースジャレットはジャズピアニストでしたか?
マイルスデイビスとユニット組んでいたような・・・
ピアノをやっているとジャズピアノを一回やると戻れないというジンクスを聞くものですから、チョット知ってました・・・(・.・;)
by (2007-01-24 23:24) 

e-g-g

(SWR)さん
LPは大きくて良かったね。ECMのストイックな雰囲気も良く出ていた。CDだけど、リ・マスター盤でも出してくれないかな、いや、すでに出ているのかな?なんだか急に気になってきた。
ジャコ・パストリアスって、良く知らないけれどウェザーリポートの?
by e-g-g (2007-01-25 00:17) 

e-g-g

◎Montego-Blueさん
 1975年式で現役とは凄い!ワタシには未知のゾーン、想像もできません。
 時代を思い出させる音楽はもちろんありますよね。「港のヨーコ・ヨコハマ・ヨコスカ」、「およげ!たいやきくん」、「カントリ−・ロ−ド」、「哀愁のヨーロッパ」などがこの年ですね。聴けば、あぁなつかしいなとみんな感じるでしょうね。
 そういったものとは別に、まったく時代や古さを感じさせないものもありますね。ケルン・コンサートもそのひとつと思います。32年前の演奏でも“今日の演奏”といえるものを持っています。結局、それが“クラシック”なのだと思います。
by e-g-g (2007-01-25 00:31) 

e-g-g

◎月光さん
 キース・ジャレットは、たしかに出身地はジャズですね。デビューがマイルス・デイヴィス・グループですから。でも、クラシックも弾きますよ、モーツアルトのピアノ協奏曲、ヘンデルのソナタといった録音があります。ジャズからクラシックへ帰る難しさは、これは、ワタシごときには分かりません。たぶん語法が違うでしょうから、いっぺんに両方というのは無理な感じもします。
 ただ、もっと広く考えるとジャズもクラシックも地球上の音楽のごく一部、もっと自由に広く考えるミュージシャンがいても不思議はありませんね。
by e-g-g (2007-01-25 00:42) 

(SWR)

音楽もジャケットも心の奥深いところまで浸
透してしまっています。あの白さは薄茶色に
変色しつつ、愛着もひとしおです。

ジャコはウェザーリポートにも在籍していま
した。デビューアルバムがジャコパストリア
ス。邦題がジャコパストリアスの肖像。
by (SWR) (2007-01-25 18:47) 

e-g-g

(SWR) さん
 ケルン・コンサートは、じつは普段はあまり聴いてないです。でも、これは必要以上に崇め奉ろうとかそういった意識ではなく、なんだか、気安く聴くのがもったいなくてね。こちらのコンディションが良いときに、気持ちよく聴きたいし。

 あの白のジャケットは変色というか褪色しやすい見本のような紙。レコードジャケットは、紙質もいろいろと選べたので、新品のときの風合いとか白地のトーンとかで、けっこう気紛れ的に選んでいたのも多いですよね。時が経ったら黄ばんでくる?なんて、誰も考えなかった。CDになって、その面白みはほとんど無くなりましたね。
by e-g-g (2007-01-25 23:49) 

ポッチ

EGUCHI さん、こんばんは。
「ザ・ケルン・コンサート」、私もちょうど記事にしようかと思ってたところでした。¨(ウムラウト)の入力方法が分からず遅くなりましたが(笑)。書き上げて、EGUCHI さんの記事をチェックしてみたら、何だか真似したみたいになってしまいましたが・・・決してカンニングしたわけじゃありませんよ(笑)。
32年も経つんですねー。時間を超越し、古さを感じさせない(新鮮でさえある)ところも、まさに“クラシック”ですね。
by ポッチ (2007-01-28 03:53) 

e-g-g

◎ポッチさん こんにちは“ブログ凸凹”の方も拝見しました。
 当日、キース・ジャレットはかなり体調不良だったようですね。それとピアノの調律も狂っていたとか。でも、音楽の精が舞い降りてくるときは、そんなこと関係ないのでしょうか?
 あのインプロヴィゼーションの「スコア」もあるそうですね。まぁ、録音されたものを繰り返し聴いているわけですから、即興ってなんだろう?とちょっと考えてしまいますが、でもスコアも見てみたいです。(見るだけです、弾けません)

私はウムラウトはパスしました、、、
by e-g-g (2007-01-28 17:47) 

はじ坊

e-g-gさんとの共通点が、絵意外にもうひとつ見つかりました。
私もキースを良く聞いています。
なかでも、「ザ・ケルン・コンサート」は一番好きなアルバムです。


by はじ坊 (2008-11-23 12:43) 

e-g-g

◎はじ坊さん
こちらの方へも、ありがとうございます。
何度聴いても飽きないどころか、
聴くたびに新鮮な「ザ・ケルン・コンサート」、
月並みですが名演奏でしょうね~

by e-g-g (2008-11-24 23:11) 

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